
連日のように報道される“クマ被害”。昨年までは、「目撃されたらしい」という話題が多かったが、今年は、“襲われた”というニュースがやたらに増えている。クマ被害はゴルフ場にも及び、いよいよゴルファーものんびりプレーするというわけにはいかなくなってきた。果たして、どのような対策を講じればいいのか? 関係者に聞いてみた。
■ツアーも中止に……ゴルフ場でもクマの目撃情報が続々
ゴルファーにとっても人ごとではなくなりつつあるクマ被害。まず思い出すのは、5月に行われた女子のステップ・アップ・ツアー「ツインフィールズレディース」(石川県/ゴルフクラブ ツインフィールズ ゴールドコース)。最終日にコース内でクマが目撃されたということで、最終日は即中止になった。
またその2か月後の7月、宮城県の仙台クラシックゴルフ倶楽部で行われた「明治安田レディスゴルフトーナメント」のプロアマ戦でもクマの姿が確認され、翌日に行われる予定だった大会初日が中止。本来4日間で行われるはずだったが3日間に短縮された。
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「今のところ、ゴルファーやゴルフ場からの問い合わせはありませんが、昨今の状況を考えると、各カートに1つずつ常備しておくのもありかなと考えています」(塚田氏)
クマを遠ざける有効な携帯品としては、昔からある「クマ鈴」のほか、クマがパコパコという音を嫌うとして、「空のペットボトル」などが紹介されているが、これらも絶対とはいえないらしい。
特に最近のクマの中には、人を怖がるのではなく、「人を見たら襲う」という遺伝子を持っている個体がいるらしく、チリンチリンやパコパコ音では逃げてくれないものも。となると、いざというときのためにクマよけスプレーを携帯するのは有効な選択肢かもしれない。
「クマよけスプレーが最終手段と考えている人もいるようです」(塚田氏)
ゴルファーが持つか持たないかはともかく、まずはクマに対して最大限の注意を払うことが大事。日野副支配人の話にもあったように、「林や木がうっそうと茂っているところには近づかない」「未練がましくロストボールを捜さない」「崖下に飛び込んだボールは潔く諦める」ように。できれば安全にフェアウェイを歩き続けるようにしたいものだ。
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