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フィル・ミケルソンがライダーカップでギャンブル!? 暴露本がまもなく発売も…ミケルソンは反論

ミケルソンが過去の賭博を暴露された(撮影:GettyImages)

フィル・ミケルソン(米国)のギャンブル好きは広く知られているが、そのミケルソンのギャンブル仲間と言われるプロギャンブラー、ビリー・ウォルターズ氏(77歳)が今月末に“ギャンブラー:人生のリスクの秘密”を上梓する。

10日、その一部が抜粋でオンラインに公表され、ミケルソンとの出会いから「過去30年で10億ドル(約1450億円)をフットボールや野球、バスケットボールのギャンブルに使った」とその賭けっぷりを公表。さらに2012年の「ライダーカップ」ではミケルソン自身が米国チームでプレーしながらもウォルターズ氏を通じて賭けようとしたことも暴露されている。

ミケルソンとウォルターズ氏の出会いは06年の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」。同組でプレーした二人は急速に接近し、その蜜月は国税が彼らの行った株取引でインサイダー取引疑惑などの調査を行った14年まで続いた。ウォルターズ氏は有罪となり5年間服役し、ミケルソンはウォルターズ氏のインサイダー取引疑惑の証人喚問を拒否している。

「フィル・ミケルソンは世界で最も有名な人物の一人で、一度は“友人”だと思ったが、FBIにごく簡単な真実を証言をして、私を獄中から救うことを拒否した」と書いている。

12年、米イリノイ州のメダイナCCで開催されたライダーカップでは、ミケルソンは米国チーム勝利に40万ドル(約5800万円)を賭けることをウォルターズ氏に依頼したが、同氏は「気でも狂ったのか? ピート・ローズに何が起こったか、忘れたのか?」と野球賭博疑惑で永久追放になったローズ氏を挙げ、「現在のアーノルド・パーマーと見られているのに、そんな危険を冒すのか? そんなことには関わりたくない」とウォルターズ氏は断ったとし、「ミケルソンが他の誰かを通じで賭けたかは知らない」とした。

そのライダーカップでは米国チームは1ポイント差で欧州チームに敗戦。最終日のシングルス戦でミケルソンはジャスティン・ローズ(イングランド)に敗れ、米国チームに勝利をもたらすことはできなかった。

ミケルソンは10日夜、自身のX(旧ツイッター)に「ライダーカップで賭けをしたことは一度もない」と投稿。「ウォルターズ氏とはコースでとてもいい友人であることを楽しんできた。ゴルフの品格を傷つけるようなことは絶対にしない」とし、「自分がギャンブル依存症であることは公表してきた。とても自責の念をもっているし、周囲の助けを借りながら責任をもって治療を行っている。とても前進しているし現在の自分にいい感触を持っている」とした。

現在はLIVゴルフで戦うミケルソンだが、同リーグへの移籍金は2億ドル(約290億円)と言われている。そんなミケルソンの話題がPGAツアーのプレーオフ第1戦、「フェデックス・セントジュード選手権」の会場にも流れたが、ライダーカップの欧州チームで戦うローリー・マキロイ(北アイルランド)は「今年はフィルはライダーカップで賭けができる。なぜならフィルは出られないから」と一蹴した。(文・武川玲子=米国在住)

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