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ゴルフのイップスとはどのような症状か? イップスにかかった選手の証言も紹介

3.イップスになる原因となりやすい人の特徴

一流のプロゴルファーでも(だからこそ?)悩まされるイップスですが、ここでは、何をきっかけにしてイップスになるのか、考えられる原因を紹介します。イップスの基礎知識を身につけておくことで、イップスのリスクを減らすことができるかもしれません。

イップスになる原因

イップスは強い精神的なプレッシャーの下で、ミスをしたことが原因とされています。

ミスショットやミスパットを経験した時に、その記憶が悪い感情と共に記憶され、まったく別の機会に、「誤作動記憶」として発生することがあります。

「誤作動記憶」とは、簡単に言うと、無意識の脳のクセのことです。悪い経験を脳が記憶してしまうことで、ある条件の下で勝手にスイッチが入り、正しい意図した動きではなく、間違った意図しない(しかしかつて経験した)動きを反復してしまうのです。

この誤作動記憶が、プレッシャーや緊張感のある状況下で再び顕著になり、正常なストロークやスイングを妨げる要因のひとつになっていると考えられます。

つまり、一度ネガティブな経験が強く記憶されると、同様の状況下で体が無意識にその記憶を再生し、意図しない不適切な動きが引き起こされるのです。

イップスになりやすい人の共通点

イップスになりやすい人の共通点には、必要以上に考えすぎる傾向のある人と完璧主義があります。これらに当てはまる人は、プレッシャーを感じやすいはずです。2つのタイプについて解説します。

考えすぎな人

考えすぎる人は「しなければならないこと」を、あれこれとアドレス時に過剰に考え込んでしまいがちです。その結果、体が固まりスイングやストロークの始動ができなくなることがあります。不要な思考が頭を占めることで、負の思考ループにも陥りやすくなり、どんどんスイングの始動が困難になっていきます。

また、ネガティブな思考は良いイメージを持つことを阻害します。ショットをする前にナイスショットがイメージできない状態を繰り返すと、イップスを引き起こすリスクを高める可能性があります。考えすぎてしまう傾向のある人は、ショットを始める前に別のことを考えてみるなど、ショットに意識が向きすぎないようにするのがおすすめです。

完璧を求めてしまう人

完璧を求める人々は理想が高く、自分のプレーに対して厳しい基準を設定してしまうことで、イップスに陥る可能性があります。例えばアマチュアゴルファーが動画や雑誌で学んだ技術を完璧に実行しようとしたとして、その方法が単に自分の体格やプレースタイルに合わない場合もあるでしょう。

にもかかわず、理想と現実のギャップに苦しみ、不満足なショットが連続すると、悪いイメージとして心に残ってしまいます。ネガティブなイメージは過度に自分を追い込む結果となり、悪循環にはまってしまった末、最終的にはイップスの症状を発症してしまうというケースにはまります。

4.まとめ

イップスになってしまうと、スイングが始められなくなったり、インパクト時の意図しない余計な動きによって、ミスショットを引き起こしたりしてしまいます。

その対策方法は簡単に言えることではありませんが、ショットやパッティングをする前に、ポジティブな結果を意識的に描く練習を行うこと。また、自分にプレッシャーをかけすぎないことによって、自分自身に対する過度の期待を抑え、ゴルフでミスすることは自然なものと受け入れることなどは、大切でしょう。

精神的な余裕を持ち、よりリラックスしてプレーに臨むことができる客観的・主観的な条件をそれぞれ見つけて、実践していくことが重要なのです。

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