• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 序盤の“チップイン2発”で「いい流れのまま回れた」 山下美夢有は『68』で単独首位に浮上

序盤の“チップイン2発”で「いい流れのまま回れた」 山下美夢有は『68』で単独首位に浮上

山下美夢有が単独首位に浮上した(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 2日目◇27日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

2022年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」、22、23年の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」に続く3つ目のメジャータイトルがかかる山下美夢有が、「68」のラウンドで単独首位に躍り出てホールアウト。初日は首位と3打差の2位タイで終えていたが、「前半はあまり縦距離が合わなかったけど、しっかりリカバリーできた。粘るところはしっかり粘れた」という18ホールを過ごした。

スタートの10番でチップインバーディを奪いスタート。距離にして20メートルほどをウェッジで沈めた。「そこで流れを作れて、いい流れのまま回れた」。11番、13番はベタピン、14番でも再びチップインバーディを決め、序盤の5ホールで4バーディの固め打ちとなった。

結果的に5バーディ・1ボギーという結果だったが、なかでも評価するのがパー5でのプレー。11番、13番、5番と4つあるパー5で3つのバーディを記録した。前述したチップインについても、「前向きになりました。そこでボギーかパーかでまた(展開は)変わってくる」と振り返る。耐える時間を支える“良薬”にもなった。

先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は右ヒザ痛により欠場。現在は問題なくプレーできているというが、「状況を見ながら。練習量はちょっと減らし気味ですね」と無理はできない状態だ。そのなかでも、女王が強さを見せつけている。

3年連続女王に向けても、獲得ポイントの大きいメジャー大会はひとつの山場になる。現在、メルセデス・ランキング1位につける竹田麗央を414.15pt差で追う立場。もちろん竹田の結果も関係するが、ここでの勝利で400ptを積み上げれば、大きな追撃弾となる。「残り2日もしっかり伸ばせるように。天気も変わってくると思うし、状況判断をしっかりして明日から頑張りたい」。今季初優勝もかかる週末を見据える。(文・間宮輝憲)

関連記事