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渋野日向子は苦しい4連続ボギー 伸ばした1日も「コースにしてやられた感」

渋野日向子は伸ばした満足感よりも“『80』を打った”ような印象が残る3日目を過ごした(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 3日目◇1日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

3番でバーディを先行させた渋野日向子は、7番パー5で2オン成功から、8番では手前2メートルにつけて奪ったバーディと、ムービングデーで気持ちよくスコアを伸ばしていった。だが、9番で木が目の前にかかる2打目からグリーン手前のバンカーに入れると、手前1.5メートルに寄せるも決めきれずボギーに。これが“悪夢”の始まりだった。

10番ではティショットがドライバーのヒールに当たり、飛距離も出ずに左ラフへ。そこからグリーン左手前のバンカーにつかまると、1.2メートルに寄せたもののボギーが続く。11番パー3はティショットをグリーンに乗せたが、15メートルほどから3パット。12番は寄らず入らずで、これで4連続ボギーになってしまう。ずるずると後退し、貯金を使い果たすどころかオーバーしてしまった。

「一個外してしまってから、続けて短いのを外してしまった。一回外すと迷走してしまうのが癖なので、もったいないなと思いながら、耐えながらと思っていたけど、厳しかった」

それでも、続く難易度の高い13番パー3では、あわやホールインワンのスーパーショットでバーディを奪う。終盤17番パー3でも1メートルにつけて、なんとかアンダースコアに戻すことはできた。それでも笑顔になれない理由は、“悪夢”があったから。「4連続で済んだっけ?という気分。そこがやっぱり痛い」。バーディを5つ奪った記憶よりも4連続ボギーが頭に強く残っている。

5バーディ・4ボギーの「70」というプレーだったが「気分的には『80』を打った感じ」。大きくため息をつきスコアとともに気持ちが波打つように大きく上下した一日に、「きょうは2日間くらい回った気分」と最後はどっと疲れが押し寄せる。

このコースで開催された昨年の「パロス・ベルデス選手権」では、予選落ちを喫して“ズタボロにされたコース”と悔しさを味わったが、今年はトータル1アンダー・29位タイで決勝ラウンドに進出。リベンジに成功した。この日も結局は1アンダーとスコアを伸ばすことができたが、序盤のいい滑り出しからアップダウンのある内容については「1アンダーでしたけど、このコースに“してやられた感”がある」。苦手意識もあるコースが、ムービングデーの渋野の前に大きく立ちはだかった。

それでもあす、もう一度18ホールを回ることができる。「もう1日リベンジできるのがめちゃくちゃうれしい」。2日目には7つ、3日目には5つのバーディを奪うこともできており、大爆発の予感もある。トータル2アンダー・32位タイからの大逆転へ。最終日こそポアナ芝、コースを完全攻略し、笑顔で4日間を締めくくりたい。(文・笠井あかり)

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