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QTだけど…トップ通過なら200万円超をゲット! 日本勢3人が挑む米女子予選会の“賞金事情”

吉田優利ら日本勢3人にとって、ありがたいボーナスになりそうだ(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 6日目◇5日◇マグノリア・グローブGC クロッシングズC(米アラバマ州)◇6664ヤード・パー72>

現在、米国で行われているこの予選会は、日本でなじみのある表現で言うところのQTだ。そこで狙うのは、当然ながら来季の米国女子ツアー出場権となる。ただここでは、額こそ通常のトーナメントには及ばないが、賞金もかけられている。

その総額は15万ドル(約2205万円)。優勝者にはおよそ1万5000ドル(約220万円)が与えられる。2位以下の賞金額は、第5ラウンド終了時点でまだ発表されていないが、総額が同じだった2021年の記録を参考にすると、1位が1万5142ドル、2位が1万1642ドル、3位が9142ドル。トップ3は100~200万円という決して少なくない額を手にすることになりそうだ。

ちなみに賞金の対象は、来季のツアーメンバーカードが与えられる上位45位タイまでの選手たち。同じく21年を見ると、ボーダーライン上だった41位タイの選手にも2136ドル(約31万円)が与えられていた。第5ラウンドを終え、日本勢は西郷真央が3位、吉田優利が4位と上位につけている。49位タイで最終日に入る馬場咲希もボーダーを突破し“プロ初賞金”を手にしてもらいたいものだ。

記録が残っているなかで最も古い09年から17年の結果を見ても(当時はステージ3という名称)、賞金は出ている。ただ1位が手にしたのは5000ドル(現在のレートで約73万5000円)だった。それが18年からは、現在と同じ総額15万ドルに。1位の賞金額が3倍になったのは、冠スポンサーがついたことが理由になる。米国の保険会社の名が冠されたことで、大幅アップにつながったとLPGAの広報担当者は説明する。ちなみに現在はスポンサーはついていないが、賞金額は据え置かれている。

なおQシリーズは、今年からプロのみの出場になるため、圏内に入った選手は全員賞金を受け取ることができる。日本では男子ツアーのQTをSMBCモビットがスポンサードし、トップ通過者には200万円が与えられるが、女子ツアーのQTに賞金はない。もちろん今回アラバマ州で戦う日本勢3人は出場権確保に必死だが、異常な円安のなか、物価高が続く米国に滞在しているため、ありがたい“ボーナス”になりそうだ。

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