“五輪の悔しさはエビアンで晴らす” 初出場の古江彩佳が奮闘【21年大会プレーバック】
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇25日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
2021年の夏、東京五輪日本代表を逃した古江彩佳は、そのうっぷんを「アムンディ・エビアン選手権」にぶつけた。
初日を3位タイでスタートした古江。3日目には首位と7打差の4位タイと順位を落とすが、「自分のやるべきことしっかりできればいいなと思う」と冷静に話した。
逆転優勝を目指した最終日、出だしの1番パー4はラフから寄せ切れずにボギーとしたが、3番で2.5メートルを沈めてバーディ。「すぐに取り戻せてよかった。気持ち的にリラックスしてできた」と動じなかった。その後は、果敢にピンを攻めて強気なパッティングとアグレッシブなプレーを披露。7番パー5では4メートル、11番はピン手前3メートルのバーディパットをしっかり沈めた。
一方、トップを独走していたイ・ジョンウン6(韓国)が前半で4つ落とす大波乱。伸ばせば古江にも優勝のチャンスがあるかという思いがけない展開になった。「スコアボードを見ながらやっていた。でも(同組の)ミンジー・リーさんがすごかった」と終盤はミンジーが14番から3連続バーディ。対する古江も15番パー5では、3打目のアプローチをグリーン上の右からの傾斜を完璧に読んでもう少しでイーグルかと思われるショットでバーディ。16番パー3も15メートルのバーディパットを沈めて観衆を沸かせた。
この日は「26」パットとグリーン上が冴えて18番でもバーディを奪ったがミンジーには3打及ばなかった。それでも初出場で堂々の単独4位。「五輪に出られなかったのは悔しいけれど、こっちに来てうまくできたのは良かった」とメジャーでの上位争いに胸を張った。
そして、「オーガスタナショナル女子アマ」優勝の資格で出場したアマチュアの梶谷翼は、「全米女子オープン」で予選落ちしたもののエビアン選手権では予選を通過。惜しくもローアマ(最優秀アマチュア)は1打差で逃したが、最後まで攻める姿勢を見せた。
今年は古江、渋野日向子ら計10人が出場予定。快挙を果たす選手は現れるか、今年もエビアンの戦いから目が離せない。
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