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いきなり274ヤードドライブ! 8キロ増量の馬場咲希が今季国内初戦「本当に楽しくやることが目標」

今季国内初出場の馬場咲希。持ち前のビッグドライブで会場を沸かせる。(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 事前情報◇16日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

昨年の「全米女子アマ」を制した17歳の馬場咲希(代々木高2年)が、2023年国内初戦の開幕を明日に控え練習ラウンドを行った。スタートの10番ホールではティショットで274ヤードドライブを披露。いきなり馬場らしさを見せた。

今オフの課題の一つに取り組んでいたのが体重増量だ。全米女子アマを制して一躍時の人となった後は、慣れない環境もあって夏場以降体重が落ちてしまい、持ち前の飛距離にも大きく影響していた。今オフは1日5000キロカロリーをめどに食事をとり、トレーニング量も増やして体重増量に成功した。

「(体重は)夏からは7キロぐらい増えました。いや…8キロ!」とすぐさま訂正して記者を笑わせた。ヘッドスピードも一時は42m/sに落ちていたが、増量のおかげもあって45.5m/sほどに回復。飛距離も戻り、スイングの安定感も増した。「準備期間が結構あったので、調整するところは調整できた。調子はまあまあかな…みたいな」と白い歯を見せた。

育ち盛りの体作りに重要な食事は、主に父親の哲也さんが作っているという。父の手料理で好きなモノは「チキンステーキとほうれんそうとベーコン炒めがめっちゃおいしいです!(笑)」。今大会は料理だけではなく、馬場のキャディも担当。昨年の「アジアパシフィックアマ」の最終日以来のコンビとなる。

「結構、私のクセを分かってくれている。終盤になったらこうなる、悪い時にこうなる、というところを分かってくれているので、タメになりますね」。誰よりも心強い味方とともに明日からの3日間を戦う。

先々週にもラウンドをしたという今大会のコース。攻略法については「ティショットでドライバーで打つなら林越えというところとか、刻むホールが多い。ドライバーを打つホールではしっかり決めてから打ちたい。グリーンが結構傾斜があるので、ピン位置によっては難しくなると思う。対応できるようになりたいです」とポイントを挙げた。

「すごく楽しみです。(今年)日本での最初の試合になるので、しっかりオフに取り組んできたことを発揮できるように頑張りたいです。最後まで諦めずに。本当に楽しくやることが目標です」。全米女子アマ覇者の肩書を持つ17歳が、楽しく笑顔で躍動する姿を見せる。(文・内藤哲)

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