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海外で初! 黄金世代の畑岡奈紗、勝みなみが“同組直接対決” 最終日には渋野日向子&西村優菜組も実現

畑岡奈紗(右)と勝みなみが同組でプレーした(撮影:福田文平)

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 3日目◇5日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
1998年度生まれの“黄金世代”の旗振り役ともいえる2人が、同組でプレーした。ともにトータル3アンダーで予選通過した米通算6勝の畑岡奈紗と、今季から海外を主戦場にする勝みなみだ。

世界ランク14位と日本勢最上位につけるエース・畑岡は、2番のボギーを3番ですぐに帳消しにすると、14番までに3つ伸ばした。しかし終盤の17番で、ドライバーでのティショットが大きく左に曲がりブッシュに。捜索もむなしくロストボールとなり、ダブルボギーを叩いた。「時間をかけて考えていれば、もしかしたら最初から(暫定球を打った)3番ウッドを握っていたかも。時間を計測されていて、焦ったというわけではないけどちょっともったいなかった」と、悔やむ一球になってしまった。
 
とはいえ、前日までほどは強くはないが、向きが変わった風に手を焼くなか「71」でまとめあげ、トータル4アンダーの18位タイで最終日に入る。首位とは9打開いているが、「それだけを目指して頑張りたい」と望むビッグスコアをたたき出し、昨年の7位に続く好成績でリンクスでの戦いを終えるつもりだ。
 
一方、開口一番「疲れた~」とため息をついた勝は、波乱万丈の一日を過ごした。1番でユーティリティでのアプローチがグリーン逆サイドにつき抜けるミスが出てボギーを叩くと、続く2番もピンチが続くことに。「スタートでティショットが左に行ったので」と右への意識が強まった一打目が、大きく右に飛び出し林につかまると、出した後の3打目が「右にいったので、ちょっとつかまえようと思ったらつかまえすぎた」と、今度はグリーン左奥のラフに着弾。さらにアプローチがバンカーに落ちるなど、踏んだり蹴ったりのトリプルボギーになってしまった。
 
いきなり4打のビハインドを背負ったが、そこから4つのバーディを奪い、一度はこの負債を帳消しにした。15番のボギーで、結果としては1つ落とすことになったが、「持ち直すことができたので、少しは成長したのかな」という自信も得る日になった。トータル2アンダー・27位タイで迎える最終日も、「いくしかないっしょ! ガンガンいって、プレーするなかでいろいろ見つけたい」と、攻撃姿勢で上位浮上を目論む。
 
プロツアーで畑岡と勝の同組は海外初。日本ツアーではともにアマチュア時代の2016年「スタンレーレディス」第2ラウンドと、20年「アース・モンダミンカップ」最終ラウンドと2度あった。最後はハグでお互いの健闘をたたえグリーンを降りた。
 
そして最終日はトータル7アンダー・6位タイの渋野日向子と、トータル6アンダー・9位タイの西村優菜の同組が実現。2日続けての日本人対決は、日本時間午後7時26分にスタートする。黄金世代VSプラチナ世代の争いも注目を集めそうだ。(文・間宮輝憲)

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