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「もう4回目のベテランなんで(笑)」 今季ステップVの都玲華が“自然体”で挑む最終プロテスト

都玲華(右)は「肩の力を抜いて」(撮影:福田文平)

<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇28日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6602ヤード・パー72>
 
レギュラーツアーでも上位でプレーした経験を持つ都玲華は、4月のステップ・アップツアー「大王海運レディス」を制したことで、今年は最終からの参加となった。来週は韓国ツアーのQTも控えており、プロテスト最終日の2日後となる11月3日には渡韓を予定。「よろこんでいる暇も、泣いてる暇もないと思います」。慌ただしいスケジュールの中、4度目の正直で合格を目指す。

21位タイでローアマを獲得した3週前のレギュラーツアー「富士通レディス」以来の試合となるが、「そこから変わることなく来てます。めちゃくちゃいいというわけではないですけど、それぐらいで挑みたいので、いい状態かなと思いますね」。調子が悪くて焦ることもなく、調子が良過ぎて力が入ることもない、いつも通りのプレーが出来るコンディションで大事な4日間を迎えた。
 
会場は8打及ばず不合格となった2年前と同じ大洗ゴルフ倶楽部。当時を振り返り「ダメでしたね、あの時は。緊張しているつもりはなかったんですけど、ご飯が喉を通らなかったり…」。今回はそこまでの緊張やプレッシャーは感じておらず「今はもう目の前のことをやるしかないなという感じで、楽しみという気持ちが大きいです。もう4回目のベテランなんで(笑)」。直近3週間の過ごし方をたずねると「普通に練習して、食べて、寝てました」と再び笑顔を見せた。
 
プロテストは関係者もコース内で観戦はできないが、今回は両親が揃って応援に駆けつけている。「母がプロテストに来てくれるのは初めて。おにぎりも作ってくれるし、洗濯もしてくれるし、母とは親友みたいな感じなので気が楽ですね。父はいつも来てくれるけど、そこまで打ち解けた関係ではなくて、ピリピリした感じなので、母がいると落ち着きます」。お父さんが聞いたらショックを受けそうな言葉だが、リラックスして臨めていることはしっかりと伝わってくる。
 
合格ラインがどれぐらいなのか、誰もが気になるところだが、あえて目標スコアは設定していない。「とりあえず、アンダーで回れたらいいなぐらいに思っています。昨年は目標スコアを設定して、それをクリアしたのに落ちたので、目の前のことに集中して。やるしかないかなと思ってます」。ちなみに同じ大洗で行われた2年前の合格ラインは3オーバー。最終日に強い風が吹き、前日までのイーブンから合格ラインが下がった。今年も合格ラインはコンディション次第。都はこれまでの経験を生かし、一打一打にベストを尽くす。(文・田中宏治)

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