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尾関彩美悠さん、何で8番アイアンだけトゥ側に3つも穴が空いてるんですか?

8番アイアンのバックフェースだけ穴を3つ開けていた尾関

尾関彩美悠のアイアンを撮影すると、8番アイアンだけ穴が空いていることを発見。その詳細をレポートしたい。

現在、メルセデス・ランキング14位と好調をキープしている尾関の8番アイアンにだけトゥ側に穴が3つ空けられている。他の番手には施されていないが一体どういうことだろうか? ティーチングプロであり、尾関のコーチを務める父・美成さんに聞いてみた。

「本人が振ってみて、この8番アイアンだけほかの番手と比べて振りにくくかったようです。いろいろヘッドを調整してみて、穴を3つ空けて対処したものがなんとか振れるものになった。おそらく、バランスが重く感じてしまっていたので、軽くしたのでしょう。ヘッドが重いとダフって薄い当たりになるケースもありますからね」

美成さん曰く、クラブの調整は本人の感覚で決めることがほとんだという。以前はアイアンのヘッドの重心距離が少し長く感じるため、球がつかまりにくいと思い、鉛をネック側に貼ったこともあった。

「鉛を貼ったのは、よりヘッドターンさせてつかまるようにしたかったからです。鉛をヘッドのネック側に貼れば、当然重心距離は短くなって、ヘッドをコントロールしやすくなります」と父はその意図を説明する。

ほかにドライバーシャフトの先端に鉛を貼って、重心距離を短くしてよりシャフトがしなり戻るように補強したことも。「ここに貼るとシャフトがしなって、しなり戻るような感覚があったようです。シャフトをより軟らかく感じて振りやすくなったと言っていました」。

クラブバランスが重い・軽い、ヘッドがつかまりにくい・つかまり過ぎるなど非常に繊細なクラブの動きを感じられるのもツアープロならでのエピソードだろう。最近の女子プロでは少なくなったタイプだ。21歳が穴を空けたり、鉛を貼ったり、1本1本のクラブを細かく調整して自分の感性に合わせていると考えると、観戦の楽しみ方が広がりそうだ。

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