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昨年はあと一歩でV逸も 安田祐香はパット好調で『65』の暫定首位「珍しい(笑)」

自己ベストタイの「65」で暫定首位発進の安田祐香。初優勝へ突き進む(撮影:上山敬太)

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇20日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72>

初優勝を目指す“プラチナ世代”の安田祐香が7バーディ、ボギーなしのラウンドで自己ベストタイの「65」。トータル7アンダーで暫定ながら単独首位に立っている。「前半は雨が強かったけど、そこでボギーを叩かなかったのは良かった」と振り返った。

午前は雷雲がコースを襲い、スタートが1時間45分遅れに。その後も、午前中は雨が降り続いた。安田はスタートの10番でバーディを奪うと、13番、15番で10メートルほどのロングパットを決めて波に乗る。さらに、17、18番も連続バーディでハーフターンした。

後半に入っても2番で5メートル、3番でも4メートルを決め勢いは止まらない。そして、迎えた最終9番では10メートルほどのパーパットを残したが、フックラインを見事に読み切りガッツパー。ボギーフリーでラウンドを終えた。

冴えわたったパッティングがビッグスコアにつながった。「ここまで良かったのは珍しい(笑)。でも、ジャストタッチまではいかないけど、カップを少し越えるぐらいのタッチで打てているし、ラインも合っていたのかなと思います。タッチが全体的に良かった」。雨で重くなったグリーンを攻略した。

去年は、2打差の2位で2日目を終えた。しかし最終日に「73」と落とし、悲願の初優勝を手にすることはできなかった。それでも「あまり悔しさはとかはなくて、優勝の選手(岩井明愛)とは内容が違ったので、まだまだだなと思いました」と、リベンジに燃えている様子はあまり感じられない。その穏やかな性格を表しているようだ。

今大会は用具契約を結ぶ住友ゴム工業が特別協賛する大会。練習日には『チームゼクシオ』の青木瀬令奈、菅沼菜々とともに中継番組のプレゼントコーナーの撮影を行うなど、大会の盛り上げに一役を買っている。

「クラブを宣伝できる試合でもあるので、頑張りたいなと思います。あと2日間、ずっと上で戦えるように」。ホステス大会で初優勝を挙げるため、ギアを緩めるつもりはない。(文・神吉孝昌)

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