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3人で“163歳”!? 全英シニア帰りの藤田寛之は同世代組で楽しく予選通過圏内「あすは若いひとたちに揉まれてゴルフを」

全英シニア帰りの藤田寛之は予選通過圏内で2日目を終えた(撮影:上山敬太)

<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 2日目◇9日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>

藤田寛之は7月末の「全英シニアオープン」を4日間戦い、先週の30日(火)に帰国。国内男子ツアー「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント」以来の出場となり、トータル4アンダーで予選ラウンドを終えた。

“おはようバーディ”でスタートを切った2日目は、前半にスコアを3つ伸ばしてハーフターン。後半はチャンスにつけるもなかなかパットが決まらずパーが続いたが、17番パー4でバーディを奪取。そのまま終えたいところだったが、最終18番パー3のティショットは「少しダフって…」と右のガードバンカーへ。出すだけとなった。

3打目のアプローチはピン2メートルに寄せたが、決まらず痛恨のダブルボギーを喫し、悔しいフィニッシュ。藤田は眉を寄せつつ「痛かったね…」と振り返る。「きのうからカットラインを考えながら、きょうの感じでは3アンダーくらいかなと予想して、そこは一応クリアしているので、週末にプレーできたらうれしいな」と全体のスコアとしては納得にちかい評価となった。

この日はシニアツアーが主戦場の53歳・野仲茂、アマチュア枠で55歳・中部隆との同世代組。プレー中は、楽しそうに話している姿が多かった。「大体50歳を超えてシニアになると、男のひとは楽しく過ごそうっていう感じでね、お互いをいい意味で気にしながらやっていたよ」とリアクションを取り合ったり、グリーンに上がるギリギリまで会話が弾んでいた。

「中部とは同級生で、学生時代は一緒に食事をする」昔からの付き合い。「たまたま去年ペアリングが一緒だったんです」と昨年のこの大会で再会。「なんと、2日目に1ストローク差で負けたんですよ(笑)今年はリベンジという感じでね(笑)」とこの日は5打差で勝利。「やっぱり上手いね~って言っていただきましたよ!」と笑いながら話す姿からは本当に楽しい2日間だったことがうかがえる。

一方、トータル9アンダーと上位の位置で決勝ラウンドに進む野仲は研修生時代を含む約35年間、会場である横浜CC(神奈川県)に所属している。「コースのことをよくわかっている。わかっていながら、ちゃんとそこに打っていける。コンディションも良さそうな感じには見えましたよね」と讃えた。

ギャラリーから「お! お! あー…!」と歓声がわくプレーもあり、計163歳のシニア組は自分たちだけではなく、観客も楽しませた2日間となった。あすからは「若いひとたちに揉まれて、ゴルフをやりたいと思います。JGTOに来たのは、そこ(若い選手と回ること)に意味がありますから」。55歳のベテランシニアプロはレギュラーツアーだからこその楽しみを最後まで堪能する。(文・高木彩音)

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