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単独首位の新星ウー・チャイェンは日々勉強中「日本語は大丈夫じゃない(笑)」

ウー・チャイェンが好発進。この1年間でゴルフだけではなく、語学も上達したようです(撮影:福田文平)

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(95期生) 初日◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>

今季のステップ・アップ・ツアー(下部ツアー)で賞金女王に輝いた19歳のウー・チャイェン(台湾)が、2位に3打差をつける6アンダーで単独首位発進を決めた。

初日を振り返って、「前半はロングパット2つ(2番の14メートル、5番の14メートル)が入ったし、たくさんバーディチャンスもつけられた。ただ後半、ショットは良かったもののパットが良くなかった」とパッティングの浮き沈みがあった。「後半のグリーンが難しかった。(特に)横から切れるライン」とアンジュレーションのあるグレートアイランド倶楽部のグリーンに手を焼いた。

それでも、持ち前のショット力でスコアをまとめた。師と仰ぐ台湾のレジェンド・ト阿玉のアドバイスも好調の要因だ。「メンタルや経験を教わっている。バーディやミスに対して一喜一憂しないこと」とスイング以外の部分で大きな支えとなっている。

そんなやり取りを流ちょうな日本語で話すチャイエンだが、「日本語は大丈夫じゃない(笑)」とまだまだ勉強中のようだ。それでも「去年の4月から日本語を勉強していた」と去年の初めは通訳もいたが、今は一人で受け答えをするまでに。「同期の友達との会話が一番役に立っている。選手のインタビューも見ている」と日本語の勉強も欠かさない。

日本参戦のきっかけは2019年に出場した「日台交流うどん県レディース」。「初めて日本に来たとき、生活やゴルフコース、試合が楽しいというから(日本ツアーに)来ました」。いまでは日本が大のお気に入り。“一生に一度しかない新人戦”を最高の形で滑り出した台湾の新星が、このまま優勝へ突き進む。(文・齊藤啓介)

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