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安田祐香の好調の秘密は“幸運のワンちゃん”? 癒されてコースへ「イブ効果です」

安田祐香、ニッコリ笑顔の理由は?(撮影:福田文平)

<スタンレーレディスホンダ 初日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

「イブ効果です」。ツアー初優勝が待たれる選手の一人、安田祐香が5バーディでボギーなしの安定したプレーで「67」をマーク。5アンダーの8位タイと好スタートを切った。先週の「日本女子オープン」は出場権がなかったため、6週ぶりのお休みで心身ともにリフレッシュ。さらに今週は愛犬のイブちゃん(メス3歳)を伴っての遠征で、ホテルでも癒しの時間を過ごしている。

フェアウェイキープは4回だけ。ボギーなしのラウンドも中身はピンチの連続だった。7番パー4、8番パー5はともにティショットをバンカーに入れ「スタンスも取りにくい状況でした」。後半の14番パー4でもティショットをバンカーに打ち込み、2打目は前方に木がある難しいシチュエーション。ここは枝の下を抜いてグリーン手前まで運び、3打目のアプローチを50センチに寄せてパーをセーブした。

「ティショットは左のミスが多かった。右からの風のホールで仕方がない部分もあるとは思うんですけど、ストレスのたまるゴルフでしたね」。スタートの1番パー4では同組の選手を30ヤード以上オーバードライブする会心の一打をフェアウェイど真ん中に運んだが、打ち下ろしのホールで左へのミスが出始め、徐々にティショットが崩れていった。

ただ、今週はそんなストレスを吹っ飛ばしてくれるトイプードルのイブちゃんがいる。「コース近くに予算内でペットと泊まれるホテルが見つかった時には連れてきています。今年3試合目ですね」。イブちゃん同伴の試合は成績がいい。今季は「リシャール・ミル ヨネックスレディス」で5位タイ、ホステスプロを務めた「NEC軽井沢72」で14位タイ。昨季のベストフィニッシュとなった「フジサンケイレディス」(3位タイ)もそうだった。安田が「イブ効果です」とほほ笑むのも納得だ。

今季は5位以内が3度あり、そろそろ初優勝の期待がかかるが、本人は目の前の結果よりも内容や課程を重視している。「大きなミスはなくなってきているんですけど、どうしてもしっくりこないなという時があるので、それをラウンド中に改善できるようにしていきたいと思っています」。一番のテーマに挙げたのはラウンド中の修正力だった。

「内容が良くなれば、勝手に結果はついてくるものだと思っています」。現在メルセデス・ランキング37位。497.31ポイントは昨季の50位を上回っており、初シードはほぼ当確な状況だ。愛犬から受ける癒しを力に、残り2日も結果を恐れず、内容重視で戦い抜く。(文・田中宏治)

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