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西郷真央はアイアン変わらずも、ドライバー大胆変更「いままでとかなり違うセッティング」

開幕に向けて最終調整する西郷真央。気になる14本は?(撮影:ALBA)

<HSBC女子世界選手権 事前情報◇1日◇セントーサGCタンジョンC(シンガポール)◇6774ヤード・パー72>

昨季5勝を挙げてメルセデス・ランキング2位に入った西郷真央は、2023年の自身初戦をシンガポールで迎える。海外メジャー以外の米国女子ツアーに出場するのは初。「上位の選手しかいないような大会に参加できるというのはうれしいこと。だからこそ、そこに気持ちを持ってかれないように、自分のプレーに集中してやりたいです」と予選カットなしの4日間大会へ意気込んだ。

今季からクラブが“契約フリー”となった西郷。「いままで以上に自分には何が合うのかを考えてやっていた」というオフを挟み、まだ試行錯誤の段階ではあるが、開幕戦の14本をそろえた。

ドライバーはキャロウェイの新モデル『パラダイム◆◆◆』に変更。いくつかモデルを試したというが、「初めて打ったとき、打感の良さにびっくりした」とすぐに気に入った。「柔らかくて、あまり球離れが早く感じないのが好き」という西郷の好みにもぴったりマッチ。「しっかり初速が出ていて、飛距離も出やすかったので、プラスな面がたくさんあるクラブに出会えた」と語った。

ヘッドと併せて、シャフトも変更。USTマミヤの『ジ・アッタス V2』を組み合わせた。アッタスシリーズの最新作で、“名器を進化させた、新しいど真ん中調子”の一本。「ヘッドばかりに重点を置いていたのですが、シャフトの部分でも広く視野を持って試したらいいと言われた」と、師匠である尾崎将司のもとでテストを重ね、「いろいろ試して選んだという形です」とした。

さらには、長さも0.5インチ変更。45.5インチから45インチへと短くした。飛距離ロスも考えられるが、「振ったときにヘッドが遅れてくる感覚というのがなくなりやすいかなと。飛距離よりも、自分の振りやすさを追求すべきかなと思った」。ヘッド、シャフト、長さを一気に変更した。

一方で、ショットメーカーの生命線ともいえるアイアンについては、ミズノ『JPX923 FORGED』で変わらず。オフの期間にも「ほかのものをテストしていない」と、こちらは西郷にとって“絶対的エース”のよう。しかし、シャフトは昨季途中に変えた『スチールファイバー』からもともと使用していた『N.S.PRO 850GH』に原点回帰。「一旦元に戻して、ウッド類との流れを考えながらまずはやってみたい」とした。

昨年のシーズン終盤ではドライバーショットに苦しみ、最終戦では「ティショットに恐怖がある」と話していた西郷。だが、このシンガポールでは迷いなく振り切り、練習ラウンドでは何度もフェアウェイを捉えている様子が見られている。「いままでとかなり違うセッティングにはなっています。少しずつデータを集めて、自分に合った14本をそろえていきたい」と初陣を見据えた。

【西郷真央の開幕セッティング】
1W:キャロウェイパラダイム◆◆◆(10.5°、The ATTAS V2、45インチ)
3、5W:ピンG425 MAX(14.5、17.5°ベンタスブルー6S)
4、5U:ピンG425 MAX(22、26°ベンタスHB 7S)
6I~PW:ミズノJPX923 FORGED(N.S.PRO 850GH S)
50、54、58°:ミズノPro S18(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイWHITE HOT OG ROSSIE
BALL:ブリヂストンTOUR B XS

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