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キャディさんがよくいう「カップ3個分右」が、パットが入らない原因だった!?

ラインを曲線でイメージして、曲がりの頂点となるボールから3分の2くらいの地点(12mの距離なら8m)にゲートを設定。そこを通過するように打っていく。もう1つは実際のカップの横に仮想カップを設定し、そこに向かって直線的なイメージで打つ(撮影:相田克己)

グリーン上でハウスキャディさんに「どのくらい曲がりますか?」と聞くと、「カップ3個分右です」といったアドバイスが返ってくることが多い。しかし、その通りに打っているつもりでもラインが全く合っていないことがある。原因はキャディさんの読みや自分のミスでもなく、ラインの作り方が合っていないのかもしれない。

今年の国内男子ツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で2位に入った21歳の金子駆大(こうた)も「以前はカップの横からラインを引っ張って打つ方向を決めていました」と話す。フックラインならカップの右に、スライスラインならカップの左にターゲットを定め、直線的に打っていた。「カップ3個分右」と同じ考え方だ。

それを金子は、パッティングコーチの橋本真和氏のアドバイスで、それまでの直線的なイメージから曲線的なイメージに変えたところ、「ラインが合うようになりました」という。

ラインの作り方について橋本コーチに詳しく聞くと、「ラインの考え方は2つ。1つはカップの横に仮想カップを作って直線的に狙う方法。もう1つは曲がりの頂点となるボールから3分の2くらいの地点にゲートを設定し、そこを通過するように曲線的に狙う方法です。ゲートを通そうと思うと、自然にその外側にフェースが向いて、ゲートを通すボールスピードで打っていけます」と教えてくれた。

例えば、12メートルの距離だったら、ボールの勢いが弱まって方向を変える8メートルのところに通過点を設定して曲線をイメージする。ツアーでもパッティングの調子が良いと、「ボールからカップまでのラインが溝の見える」と話す選手がいる。それは直線的ではなく曲線的にラインが見えているのだろう。

自分がどっちに向いているのか、見つける方法は簡単。「直線的なイメージと曲線的なイメージでそれぞれ目印を置いて3球ずつ打ち、どちらが安定して寄せられるか、練習グリーンなどで試してみてください」と橋本コーチ。自分に合うラインの作り方を見つけて、3パットを減らそう。

◇ ◇ ◇

●5年ぶりに優勝した河本結が、驚異的な成長を遂げたのがパッティング。現在河本のパーオンホールの平均パット数は『1.7350』で1位。昨年は『1.8263』で60位だった。関連記事【平均パット1位の河本結はグリーンによってアドレスを変えていた!】では、データを重視したパッティングへの取り組みを紹介している。

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