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ゴルフで運動しているからでは安心できない!「空腹時のイライラがサイン」糖尿病に気をつけて

イラスト沼田光太郎

「血糖値は正常範囲内」「やせている」などから、自分は糖尿病と無縁だと思い込んで
いないだろうか? その認識は甘い! 糖尿病のリスクは誰にでもあり、万が一合併症が起きたら、ゴルフをリタイヤせざるを得ないこともある。ゴルフで運動をしているからって、安心はできない。ランチ前のラウンド中に、理由のないイライラでミスパットを繰り返していたりしたら要注意だ。

糖尿病の診断基準となる血糖値。健康診断は空腹時に測るが「ここに落とし穴がある」と、糖尿病専門医の澤口達也先生はいう。
 
「血糖値は空腹時に低く、食後に高くなるというように健康な人でも緩やかに変動しています。食後に血糖値が急上昇→急降下する現象を血糖値スパイクといいますが、実は空腹時の検査ではこれに気付けないのです」
 
食後に血糖値が急上昇していた人が、やがて下がらなくなり、慢性的な高血糖に……という経過を経ることが多いそう。食後血糖値は『経口ブドウ糖負荷試験』で調べることができるが、健診で正常値の人は、要精密検査とならないため、この検査にたどり着けない。
 
「血糖値スパイクが起きると、食後は我慢できないほど眠さが 出たり、次の食事までの間に異常な空腹感や集中力の低下、不安感の高まりを覚えます。思い当たる人は一度、検査を受けてみましょう」
 
以下に血糖値スパイクのリスクチェックの項目を挙げる。一つでも当てはまる項目があれば、血糖値スパイクになっている可能性がある。受診を検討しよう。
 
●昔と比べて太ってきた
●疲れやすい
●ノドがよく乾く
●おなかが空くとイライラが止まらない
●空腹時、頭痛やめまいを覚える
●食後、我慢できないほどの眠気に 襲われる
●手足がしびれる
 
澤口達也先生
さわぐち・たつや/豊洲内科・糖尿病 形成・美容外科クリニック院長。糖尿病専門医。健康スポーツ医。東京都健康長寿医療センター内科レジデント、東京医科歯科大学糖尿尿内分泌代謝内科などを歴任の後、現職。ゴルフはベストスコア86の腕前。
 
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