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山下勝将は日本勢最上位も目標届かず悔しさ露わに 「マネジメントが悪かった」

山下勝将は“悔しい”11位フィニッシュ。次は大学の試合で結果を残す(撮影:ALBA)

<アジアパシフィックアマチュア選手権 最終日◇29日◇ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)◇7055ヤード・パー71>

「トップ5に入りたい」。開幕当初から、“優勝”ではなく“上位進出”を目標に掲げていた山下勝将(まさゆき、近大3年)だったが、最終日は「74」と伸ばせず、トータル9オーバーの11位。日本勢最上位で大会を終えたが、目標達成とはならなかった。

山下がトップ5を狙っていたのは、来年のナショナルチームに入るためにも「今大会のポイントが大きい」から。「ナショナルチームに入れば、QTを2次から受けられますし、海外での試合数が増えるので、自身の成長につながる」と考え、開幕当初からトップ5入りを狙っていた。

ちなみに、ナショナルチームに選ばれるには、日本アマチュアランキングで上位になる必要がある。「大学の試合で優勝すると10ポイント加算されます、僕と同じくらいの順位にいる選手は、強い大学が多くて…」と、団体戦でなかなかポイントを稼げない山下は、こういった限られた選手が出場できる大会で伸ばす必要がある。

山下は3日目終了時に5位の選手と3打差であることを知ると「いけると思います」と自信満々に話していた。今週で一番風が落ち着いていた最終日。「やりやすかった」と話すように、ショットにもパットにも風の影響はない。さらに、「ショットもパットも調子がよかったです」ともいう。

しかし「マネジメントが悪かった」と、3バーディを奪い、トップ5浮上のチャンスがありながらも順位を2つ落とすこととなった理由について、こう分析する。

「打った後に、『なんでそのクラブで打ったんや』ということがありました。7番で、ピンまで142ヤード、エッジからピンまで18ヤードの場面。ピッチングで抑えて打てばいいのに、9番アイアンで打ってキャリーでオーバーして、奥の芝のはげた砂地に行ってボギーでした」

また、「15番できついスライスラインで、バンカーのふちギリギリを通さなければいけませんでした。ギリギリを狙ったのもありますが、引っかけてしまって、そのままバンカーに…」と、アンラッキーな出来事でのダブルボギーもあった。

「ショットの調子自体がよくてもスコアを伸ばせない」と、もどかしい最終日となってしまったが、落ち込んでいる暇はない。日本に帰国してすぐ、11月7日から大学団体戦「常陸宮杯 第2回全日本大学ゴルフ選手権競技」に出場する。今大会の悔しさ、失敗も糧。「優勝します」と言い残しコースを後にした。(文・杉本夏希)

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