
7月の「明治安田レディス」で優勝した小祝さくら。このときには手首の痛みを訴えていた(撮影:佐々木啓)
8日、左手首痛のため長期離脱していた国内女子ゴルフツアー通算12勝の小祝さくらが、「尺骨側手関節三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)」と診断され、今季中に手術を受けることがマネジメント会社から発表された。
これに伴い、小祝は今季の残り試合すべてを欠場することも報告された。リリースには「今は無理せず、治療に専念をして、また元気な姿で皆さまの前でプレーできるように努力してまいります。これからも温かく見守って頂けるとうれしいです」という本人のコメントも記された。
この「TFCC損傷」とは手首、特に小指側にある軟骨と靱帯の複合体「三角線維軟骨複合体(TFCC)」が損傷した状態。そのため手首をひねる動作が困難になる。
手首を酷使するスポーツ選手によくみられる症状で、クラブを振るなど回旋運動が多いゴルファーも例外ではない。2008年の賞金女王に輝いたツアー通算12勝の古閑美保も発症し、これが11年の現役引退のひとつの理由になった。またツアー14勝の有村智恵も11年8月にTFCC損傷と診断。その後は満足に練習ができない期間や、12年シーズンの開幕から3試合を欠場するなど苦しい時間も過ごした。
この他、プロ野球選手にもよく見られるケガで、これまでに福岡ソフトバンクホークスで活躍し、平成唯一の三冠王を達成している松中信彦(現・中日ドラゴンズコーチ)や、現読売ジャイアンツのオコエ瑠偉、増田陸らが発症し、手術を受けてきた。
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