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「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、豆腐メンタルの持ち主はどうすりゃいい?

3.鋼メンタルの特徴

それでは、ハートに剛毛が生えたような鋼のメンタルの持ち主と、絹ごし豆腐のようなメンタルの持ち主では、何が違うでしょうか。それはズバリ、プレー中の考え方が異なります。

鋼メンタルの人は、プレーはファストだけどマイペース

鋼のメンタルを持つ人はプレーファストを守りつつ、自分のペースを崩しません。自分にとって最適な“マイペース”を知っているので、想定外のことが起きても淡々と、いつものリズムでプレーが続けられます。

鋼メンタルの人は、気持ちの切り替え方が早い

誰にとってもミスはツラいもの、悔しいもの……でも、そのネガティブな気持ちを引きずらないのが鋼の人です。反省したり原因を分析したりするのは、ラウンド後。プレー中は過去のショットを振り返らず、次のショットに集中します。

鋼メンタルの人は、欲張りすぎない

鋼の人は自分の技量を理解しているので、己れの腕前に対して過剰に期待しません。そのため、一か八かの賭けに出るのではなく、確実に攻められる安全ルートを選びます。要は、リスクマネジメントに長けているのです。

逆に豆腐の人のほうが、ヤケクソ的な蛮勇を振るいがち。せめて木綿豆腐ほどの強度は身につけたいものです。

4.今日からできるメンタル強化術”おすすめ7(SEVEN)”

上達には、技術面の鍛錬だけでなくメンタルのトレーニングも必須です。そこで、すぐに実践できるメンタル強化術を紹介します。

【1】自分のルーティンをつくる

多くのプロが実践しているプレショットルーティン(ルーティン)。ショットの前にいつもと同じ“慣れた動き”を投入することで気持ちを落ち着かせ、そのリラックス効果で集中力をオンにします。ピンチの時も普段と同じリズムで1打に向かうことができるので、スイングの再現性も高まります。

普段、なりゆきで構えてショットしているという人は、練習場でもコースでも、家で素振りする際もお決まりのルーティーンを取り入れてみてください。プロの動画などを参考にして、自分に合ったルーティーンを身につければスコアに好影響を与えますし、「あの人なんか上手そう」と見えるのもお得なメリットです。

【2】イメージトレーニングをする

備えあれば憂いなしというやつです。

行き当たりばったりでプレーしてその結果に一喜一憂するよりも、頭の中で打ち方や攻め方を予めイメージしてシミュレーションしておいたほうが、とっさの事態にも落ち着いて対処することができます。

そのためには、理想のイメージを鮮明にすることが大事です。プロのスイング動画を見てスイングリズムを頭に叩き込む、翌日行くコースのホール図や写真、あればドローンによる上空からの動画などをチェックしてどう攻めるか考えるなど、できるだけ具体的に、明確にイメージしましょう。

アプローチが苦手な人ならスムーズにグリーンに寄せるシーンをイメージするなど、ポジティブなイメトレも重要です。

「明日も100切れないだろうな」「大叩きしそう」など、何が起こるかわからない未来の出来事に対して、わざわざネガティブなイメージを植え付けるのは無駄。何の特にもなりません。

【3】ゴルフはミスして当然と考える

ゴルフはミスのスポーツでもあります。賞金を何十億円と稼ぐプロでさえラウンド中に何回もミスするのですから、アマチュアが完璧なプレーを求めるなどおこがましいというもの。

ナイススイング、ナイスショット、ナイスオンじゃなきゃ満足できない人がいますが、そんな完璧思考とは縁を切りましょう。自分で自分の首を締めるだけです。

「練習ではできていたのに」とか「あのミスさえなければ」とか悔やむ気持ちは痛いほどわかりますが、「ゴルフはミスするもの」と割り切ることが肝心です。

ミスの種類もさまざまです。クラブ選択が間違っていたのか、技量が足りないのに欲張りすぎたのか、集中していなかったのかなど、ラウンド後にその原因を考えてみましょう。

そして、ミスはミスでも“バッドミス”ではなく、“ナイスミス”になるよう練習していけば、腕前は必ず上がります。

【4】“ネガ・ポジ変換”するクセをつける

ネガ・ポジ変換とは、ネガティブなことをポジティブに変換するという意味です。

「ボールをバンカーに入れちゃった」→「バンカーショットの経験値が上がる」
「間違えて人のボールを打ってしまった!」→「ルールを覚えるいい勉強になった」

といったように、ネガティブな心境になりがちなミスや失敗を、ポジティブな思考に変えるわけです。

前述のようにゴルフはミスするスポーツですから、それらに対していちいちクヨクヨしていたら心身が持ちません。

ただし、ポジティブ・レベルを上げすぎると理想と現実のギャップに直面した際、それはそれでショックです。ポジティブ・レベルのMAXが100だとしたら、70くらいの“ほどほどポジティブ”が丁度いいでしょう。

合言葉は、Take it easyです。

【5】スコアにこだわりすぎない

ゴルファーである以上、1打でもいいスコアで回りたいと思うのは当然のことです。「目指すは90台!」など、大きなモチベーションにもなりますよね。

でも、スコアにこだわりすぎるのは考えものです。

調子がいい時はポジティブでいられますが、ミスが続くとスコアが増えるたびに気持ちが落ち込み、平常心を失ってしまうからです。「あと◯打で回らないと90は切れない」と、余計なプレッシャーもかかります。目標達成できないとわかった時のショックは相当ですし、結果、ゴルフが苦行になってしまいます。。

心がスコアに、振り回されてしまうのです。

そこで心がけてほしいのは、18ホールの合計スコアだけで「いい・悪い」を判断するのではなく、各ホールのプレー内容にもっと目を向けること。18ホール×1ラウンドではなく、1ホール×18個と考えるのです。そして、「3番ホールは最高の出来だった」「10番では苦戦した」というように、ホールごとにプレーを評価します。

すると、ホールごとに新たな気持ちで臨むことができるので、スコアの呪縛から逃れることができます。18ホールを終えて結果的に目標スコアが達成できなかったとしても、よくできたホールがあれば自分をしっかり褒めてあげましょう。

【6】プロゴルファーの攻め方に学ぶ

トーナメントではさまざまなドラマが起こります。厳しい局面で奇跡的なスーパーショットが飛び出たり、トップをひた走っていた選手があれよあれよという間に順位を落としたり……。大勢の観客を前にプレーしているのですから、プレッシャーも相当でしょう。

そんなプロたちの攻め方は、アマチュアでも大いに参考になります。テクニック面では追いつかなくても、ルーティーン、スイングや歩くリズム、ミスのあとの挽回の仕方などはマネできるはずです。表情からもヒントが読み取れると思います。

トーナメント中継を見たり、動画サイトでぜひググったりしてみてください。

【7】おやつを食べて集中力を持続

おやつ!? と思われるかもしれませんが、かなり効果的な方法です。

「お腹が空くと不機嫌になる」といわれるように、血糖値が下がると集中力が途切れがちになります。何しろゴルフは長時間に及ぶスポーツなので、集中力をキープするためにも上手に間食を取り入れましょう。単純なことですが、これもスコアメイクのカギです。

で、何を食べればいいのかというと、ブドウ糖やショ糖といった糖類を含む甘いもの。プレーの合間に片手で、散らかすことなく食べられる個包装のお菓子がよく、ひと口サイズの羊羹やどら焼き、バウムクーヘン、キャラメルなどがイチオシです。

後半に崩れるのはエネルギー不足だった、というケースも少なくありません。

5.まとめ

メンタルをコントロールすることは、そう簡単なことではありません。しかし、その方法を知っておくことは、ゴルファーにとって大いに役に立ちます。少しずつでもいいのでゴルフの前日やプレー時に取り入れていけば、「こういうことか!」という気付きが得られるはずです。それがクセになればしめたもの。

楽しいゴルフをもっと楽しむためにも、自らのメンタルと上手に付き合っていきましょう。

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