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「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、豆腐メンタルの持ち主はどうすりゃいい?

「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、そのメンタルが豆腐でできているんです……

ゴルフが上手い人は技術だけでなく、メンタルも強いもの。一方、いくらテクニックがプロ級でも、メンタルが豆腐のようにやわやわだと緊張や不安、プレッシャーに弱く、それらに取り憑かれるとあっという間に撃沈してしまいます。本記事ではそんなゴルファーのメンタルについて、ありがちな傾向を紹介しつつ、メンタル面でどんな対策をしたらいいのかを解説していきます。そう、長く生きれば生きるほど、メンタルの重要性を日々痛感するのです。

1.ゴルフはメンタルスポーツ

「みんなが注目する朝一番のショットは、大の苦手」
「バンカーに入れたくない! と思うとバンカーに入る」
「1度したミスを、ラウンド中ずっと引きずってしまう」

そんな経験、ゴルファーなら嫌というほどありますよね。いくら一生懸命練習してテクニックを磨いても、メンタル面が不安定だとその成果を最大限発揮することはできません。スコアは精神状態によって大きく左右されるからです。それが「ゴルフはメンタルのスポーツ」といわれる理由です。

ゴルフの特徴を振り返ってみると、そう表現される理由が実によくわかります。

ゴルフは自分との戦い

ゴルフは団体競技ではなく、個人スポーツ。自ら判断し、一人で行動します。審判がいないので、自分がその役を担います。

同伴者と励まし合うことはあっても、チームスポーツのようにお互いのパフォーマンスについて干渉し合うこともありません。

「あの時ああ打っておけばよかった」「さっきのミスさえしなければ……」と思っても、すべての責任は自分にあるのです。

しかも、ゴルフは考える時間がたっぷりあります。その際、ネガティブ思考に支配されてしまうとそれが頭の中をグルグル回り続け、プレーに悪影響を及ぼします。しかし、ネガティブでいるかポジティブでいるか、それを決めて実行するのも自分次第なんですよね。

たまにイライラをコントロールできずクラブや同伴者に八つ当たりする人がいますが、これは愚の骨頂。恥ずべき行為です。

自分との戦いに勝てない人は、ゲームに勝つことはできません。

集中力のコントロールが必須

ゴルフは「静」と「動」がハッキリ分かれており、静の時間が圧倒的に長いのが特徴です。

静から動へ移る時、つまりショットの際は緊張した中で一気に集中力を発揮することが求められます。

もちろん、静の時間もコースの傾斜や風を読んだり攻め方やクラブ選択を考えたり、ある程度の集中力は必要ですが、1ラウンド約4時間30分間ずっと鬼集中しろというのは無理な話。そこで重要なのが、集中力のオンとオフの切り替えです。

これが上手にできる人は1打1打に集中しながらリズムよく、淡々とプレーが続けられます。

一方、例えば前半に集中力をぶっ放しすぎて、昼食を挟んだ後半は充電切れの状態になったりすると、確実にスコアを崩してしまうでしょう。

人目があって緊張する

ゴルフには集中力が必要だといっても、緊張する状況で集中するのはそう簡単ではありません。

「この1打がスコアを決めると思うとミスはできない」「みんなが見てるから、カッコいいところを見せたい」と思えば思うほどプレッシャーがかかり、緊張は増すばかり。そんな心理状態にあるのに集中力を最大限発揮することが求められるのですから、ゴルフってつくづく罪なスポーツです。

しかも、スロープレー防止のために自分の打順が来たら40秒以内にショットしなくてはいけない(ゴルフ規則「5.6b 速やかなプレーのペース」)ため、焦りもあります。

そうした緊張や焦りによりミスが出ると、さらに気持ちの余裕がなくなりミスる……という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

2.豆腐メンタルゴルファーのお悩み”あるある5(FIVE)”

ゴルフは楽しい半面、OBや池ポチャ、ダフリなど、ショッキングなことも頻発します。哀しいかな、豆腐メンタルが引き金となってこうした事態が起こることも多々……。その代表例を紹介します。

【1】朝イチのショットは必ずミスる

朝一番のショットが苦手という人は多いもの。いつもの仲間とのゴルフならまだしも、接待やコンペだと初対面の同伴者が多く、不安と緊張が怒涛の勢いで渦巻きます。にもかかわらず、「いいところを見せたい」という気持ちが芽生えるのがやっかいです。

さまざまな雑念にとらわれている状態ですから、いざ会心の一打! と意気込んでも痛恨のチョロが出たりします。その時の情けなさや恥ずかしさといったら……。

【2】ここぞというアプローチショットで失敗

アプローチが苦手な人も多いですよね。テクニックはもちろん、メンタルのタフさもガッツリ試されるショットです。

アプローチはそもそも距離感を合わせるのが難しく、ダフリ、トップ、シャンクといったミスがもれなくセットで付いてくるので、トラウマになっている人も少なくないでしょう。おまけに、グリーンを前にして「できるだけピンの近くに寄せたい」といった欲が出ます。これも曲者です。

こうした心のモヤモヤが平常心や冷静な判断力を奪い、絶好のチャンスでありえないショットをかましてしまうのです。

【3】50cmのパットを外してしまう

ショートパットは、まさに心の鏡。メンタルの状態がダダ漏れになります。家の練習用パターマットなら寝ぼけ眼でも余裕で入る50cmのパットが、ゴルフ場のグリーンになると途端に入らなくなるのです。嗚呼、恐ろしや。

そもそも、ショートパットには煩悩がたっぷりまとわりついています。「この距離は外さないだろう」「これを外したらマズい」「絶対入れたい」「しっかり目に打たなくちゃ」「強く打ちすぎもダメ」――。

結局3パット、4パットのドツボにハマり、さらにこじらせると苦手意識が強化されてイップスになってしまうかもしれません。

【4】ミスショットから立ち直れない

ミスをしたあとの感情をオノマトペで表すと、ガーン、イライラ、ムシャクシャ、ガックリ、ドヨーンあたりでしょうか。要はショックと腹立たしさ、落ち込み、自信喪失です。

頭の中に鳴り響くこれらのネガティブな不協和音をすぐに打ち消し、気持ちを切り替えて次のショットに臨めればいいのですが、それができずウジウジ、グズグズと引きずると手に終えません。自らは悲劇のヒーロー・ヒロインと化し、その役柄からなかなか抜け出せなくなってしまいます。

【5】練習場シングル

打ちっぱなしでは惚れ惚れするようないい球を打てるのに、本コースに出るとお粗末なショットを連発……そんな残念なギャップがあるのが練習場シングルです。

ズバリ本コースでの実戦経験の少なさが主な原因ですが、本物のシングルと呼ばれるようになるにはゴルフ場での技術面だけでなく、メンタル面の鍛錬も欠かせません。

特に、打ちっぱなしではミスしてもすぐに打ち直すことができますが、本コースではそうはいかいないので、「ゴルフはゴルフ場ではなく、練習場で楽しめば十分!」なんてことにも……。

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