ゴルフ距離計を使いこなそう!ルールに適合した選び方と使い方を解説
3.GPS距離計:位置情報を活用した最新テクノロジー
位置情報を使ったGPS距離計には、腕時計型とアプリがあります。コース全体のレイアウトを知りたいときや、毎ホール距離を計測することが手間に感じる場合におすすめです。
GPS距離計の基本と仕組み
GPS距離計は、複数の人工衛星を使用してプレーヤーの位置を察知し、そこからターゲットまでの距離を自動で計測する機器です。自動車のナビと同様の仕組みで、あらかじめ登録された地図情報を元に距離を測ります。
メリットとデメリット
GPS距離計では、各ホールのマップを上空から見下ろす形で表示し、コース全体の把握ができます。目で確認できない場所までの距離も自動で計測されるため、ドッグレッグやアップヒルの激しい場所、林の中など、ブラインドホールではレーザー測定器よりも優れた点があります。
また、一度衛星を受信すれば、その後は自動で残り距離が表示されるため、何度も計測し直す必要がなく、手軽に使えます。
ただし、車やアプリのナビと同様に、多少の誤差が発生します。その差はおよそ3ヤード前後で、メーカーごとの実測方法やグリーンセンターの位置の違いが影響したり、感度が高すぎて山からの反射波を拾ってしまう場合もあります。
さらに、機器ごとにコースデータの精度が異なる点にも注意が必要です。直近のコース改修や、毎日変わるピンポジションが反映されていないこともあり、これが不便に感じられることもあります。
スマホアプリでGPS測定を利用する際は、充電の消耗にも注意が必要です。無料プランでは機能や最新のGPS画像に制限があるため、総合的な機能は期待できないかもしれません。
それでも、手軽に試せて、気に入らなければ別のアプリや機器にすぐ乗り換えられるのは大きなメリットといえるでしょう。
GPS距離計の使い方
まず、コースに出る前に時計のGPS機能を起動し、コースデータを同期します。多くの腕時計型GPS距離計には、世界中のゴルフコースが事前にインストールされているので、使用するコースを選びましょう。
コースに到着すると、時計は自動的にホールを認識します。ホールが始まるたびに、新しいホール情報が表示され、前方・中央・後方のグリーンまでの距離がリアルタイムで更新されます。
ショットごとの距離を測る機能もあり、自分の打った球がどれくらい飛んだかを簡単に確認できます。これを使うことで、クラブの飛距離を把握しやすくなり、より戦略的なプレーが可能です。
GPS距離計の攻略法
GPS距離計は、コースレイアウトや障害物までの距離も表示してくれるので、どこに打つべきか計算しやすくなります。特に、ドッグレッグや池などのハザードがあるホールでは、どの地点にボールを落とすかを事前に考え、無駄なショットを減らすことができるでしょう。
瞬時に距離がわかるため、適切なクラブを選びやすくなり、自分の得意な距離を把握してスコアメイクにつなげられます。機種によっては、おすすめのクラブを教えてくれる機能も備わっています。
さらに、GPS距離計には高低差を計算してくれるものもあります。上り坂や下り坂のショットでは、実際の距離に加え、打ち上げや打ち下ろしを考慮した距離が表示されるため、より正確なショットが可能です。
試合中に使用する際は、距離だけを測定する「競技モード」を使うのが一般的です。高低差や風向きなどを計算するモードは、試合では禁止されている場合があるので注意が必要です。
最後に、基本的なことですが、機器に内蔵された機能や操作方法には事前に慣れておくことが重要です。多機能な機器が多いため、必要なデータをすぐに表示できないとスロープレーの原因になります。機器ごとの操作方法や機能を把握するために、マニュアルをしっかり読み、一通りの機能を試しておくことが大切です。
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4.レーザー距離計 vs GPS距離計:どちらが自分に向いている?
レーザーとGPS、どちらの距離計がベストなのかは、悩ましい問題です。精度とスピード、使い勝手の違いがあるこの2つのデバイス、それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたのプレースタイルにぴったりの距離計を見つけましょう。
各タイプのメリット・デメリット比較一覧
各タイプにはそれぞれ以下のようなメリットとデメリットがあります。
タイプ |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
レーザー距離計 |
・ターゲット(ピンや特定の障害物)に対して非常に正確な距離が測れる。 ・高低差の情報を含むモデルもあり、正確なショットプランが可能。 ・どのコースでも使える。 |
・手ブレや障害物で測定困難な場合がある。 ・計測範囲内に対象物がないと距離が測れない。 ・天候や視界に影響を受けることがある。 |
GPS距離計 |
・グリーンまでの距離やコース全体のレイアウトがわかる。 ・自動的にホールを認識し、コース攻略の計画を立てやすい。 ・地形に関係なく使える。 |
・コースデータがないと使えない。 ・距離の正確性はレーザーに劣る場合がある。 ・高低差のデータは一般的に含まれない。 |
選ぶ際にチェックすべきポイント
距離計を選ぶ際は、まず「測りやすさ」「表示の見やすさ」「持ちやすさ」など、自分のプレースタイルに合わせて優先順位をつけることが大切です。コストパフォーマンスも重要な要素なので、価格に見合った機能が備わっているかをしっかりと考慮しましょう。
例えば、慣れていないコースをよくラウンドするなら、コース全体を把握できるGPS距離計がおすすめです。逆に、いつも決まったコースを回るなら、正確にピンまでの距離が測れるレーザー距離計や、シンプルなGPSウォッチでも十分です。
また、「いちいち計測したくない」という方は、常にグリーンまでの距離が表示されるGPS距離計が便利です。特にアップダウンの多いコースでは、スロープ機能つきのレーザー距離計が役立ちます。
もし予算に余裕があるなら、両方を購入して使い分けるのも賢い選択でしょう。例えば、コース全体のイメージをGPSでつかみ、アプローチショットでレーザーを使うなど、シーンに応じて使い分けることでベストな結果を引き出せます。
さらに、GPSを試してみたい方は、まず無料のGPSアプリを活用して、どんな機能が必要かを把握するのもよい方法です。
どちらかを選ぶ際には、可能な限り実機に触れて、以下のポイントを参考にしてみてください。
■使用シーンに合わせて選択する:精密な距離を知りたいならレーザー距離計、コース全体の攻略を視野に入れたいならGPS距離計がおすすめです。競技ゴルフや公式な場面では、ルールに従って選ぶ必要があります。
■距離の正確さ:レーザー距離計はピンや特定のターゲットに対して非常に精度が高いものの、手ブレが問題になる場合もあるため、安定した計測が必要です。一方でGPS距離計は距離の測定が速く、全体的なコースの攻略に適していますが、レーザーに比べると誤差があります。
■携帯性と利便性:どちらもコンパクトで持ち運びやすいものの、腕時計型のGPS距離計は特に携帯性が高く、プレー中に簡単にチェックできます。レーザー距離計はバッグに入れておく場合が多いので、少し時間がかかるかもしれません。
■使用するコース:GPS距離計は、事前にコースデータがインストールされている必要があります。新しいコースや地方のコースでは、コースデータがない場合もあるので、確認しておくことが重要です。一方、レーザー距離計はどのコースでも使えるため、データに依存しません。
5.まとめ
距離計を正しく使いこなすことで、あなたのゴルフは確実にレベルアップします。ルールを守りながら、レーザーやGPSのメリットを最大限に活用して、次のラウンドでその効果を実感してみましょう。自分に合った距離計を手に入れて、精度と戦略でプレーを進化させてください。
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