
1.他のスポーツや娯楽に比べて"ゴルフはお金がかかる"は本当?
ゴルフを始める初期費用が、一般的な他のスポーツに比べると、多少高いのは事実です。ゴルフクラブなど、最低限の道具を揃える必要があるためです。
詳細については後ほど説明しますが、ラウンドデビューするまでのゴルフの初期費用が60,000〜100,000円程度に対し、お金のかからないスポーツの代表格であるランニングの初期費用は5,000〜10,000円程度、街中にテニスコートがあり手軽に始められる印象のあるテニスの初期費用は30,000〜50,000円程度と、ゴルフはおおよそ2倍~10倍の金額がかかり、始めるまでの金銭的敷居は高い印象があります。
しかし道具一式を揃えてしまえば、ゴルフ場利用料金(プレーフィ)は、ピンキリではあるものの、一般的なゴルフ場で平日で10,000円前後、休日で15,000円程度、1ラウンドあたりの所用時間は昼食も含めると5〜6時間ほど。多くのゴルフ場にはお風呂がついており、朝から夕方まで1日中遊び、お風呂まで入って、10,000〜15,000円程度の金額で楽しめます。
このように見ていくと、少なくとも道具一式を揃えて以降は、ゴルフが他の娯楽や趣味と比べてお金がかかりすぎるとは、一概にいえないでしょう。
以下、ゴルフを始める初期費用と、ゴルフを続ける年間費用に分けて、ゴルフにかかる費用の「アウトライン」を解説していきます。
2.ゴルフを始める初期費用(イニシャルコスト)
ゴルフを始める初期費用を、さらに、打ちっぱなしのみの初期費用と、ラウンドデビューまで含めた初期費用の、2つに分けて解説します。
打ちっぱなしのみの初期費用:数千円程度
ラウンドデビューまで含めた初期費用:60,000〜100,000円程度
打ちっぱなしのみの初期費用
打ちっぱなしでゴルフを始める時は、ゴルフクラブなどレンタルできる場合が多いため初期費用は「数千円程度」です。
必要なものはゴルフクラブとゴルフグローブのみ。服や靴は必ずしもゴルフ用のものである必要はありません。
ゴルフクラブは必ず必要ですが、レンタルできる場所が多く、最初から購入する必要はありません。
ゴルフグローブもレンタルできる場所がありますが、自分用のゴルフグローブを用意するのがおすすめです。ゴルフグローブは1,000〜2,000円ほどで購入できます。
打ちっぱなしの利用料金の相場(90分間の時間貸しの場合)は、東京都内にある打ちっぱなしの場合で2,000~5,000円程度、地方にある打ちっぱなしの場合で1,000~2,000円程度です。
内訳は以下の通りとなります。
内訳 |
費用 |
---|---|
利用料(都内で90分間の時間貸しの場合) |
2,000〜5,000円程度 |
レンタルクラブ代(1本あたり) |
300円~(無料の場合も) |
ゴルフグローブ(購入) |
1,000〜2,000円程度 |
合計 |
数千円程度 |
地域や設備によって打ちっぱなしの利用料金は大きく変わります。実際に行こうとしている打ちっぱなしの利用料金、レンタルクラブの有無などは、事前に確認しておきましょう。
打ちっぱなしの利用方法については、「初めての打ちっぱなしを思いっきり楽しもう! 準備すべきものや練習のポイントも紹介」をご覧ください。
また、打ちっぱなしの料金体系については、「ゴルフの打ちっぱなし料金はどれくらいかかる? 料金システムとお得で賢い利用方法を紹介」をご覧ください。
ラウンドデビューまで含めた初期費用
ラウンドデビューまで含めると、ゴルフを始める時の初期費用は、先の項で述べた通り「60,000〜100,000円程度」となります。
必要なものはゴルフ道具一式とゴルフ場利用料(プレーフィ)です。打ちっぱなしと違い、基本的にゴルフ道具のレンタルがないため道具を一式買い揃えなければいけません。
ゴルフ道具を一式揃えるには最低50,000円ほどで内訳は以下の通りとなります。
内訳 |
費用 |
---|---|
ゴルフクラブ一式(初心者セット) |
30,000円~ |
ゴルフボール |
2,000円~ |
ゴルフグローブ |
1,000円~ |
ゴルフシューズ |
7,000円~ |
ゴルフウェア |
8,000円~ |
ゴルフティやマーカーなどの小物 |
2,000円~ |
合計 |
最低50,000円程度 +ゴルフ場の利用料 |
先述した通り、一般的なゴルフ場の利用料は平日が10,000円前後、休日が15,000円程度です。
ゴルフ道具一式が最低50,000円程度なので、この記事では、ゴルフ場利用料金と合わせて、ラウンドデビューまでの初期費用を「60,000〜100,000円程度」と算出しています。
ゴルフ初心者が最低限買うべきものについては、「ゴルフ初心者が最低限買うべき6つのものとは? ウェアやクラブ選びのポイントも紹介【総額5万円以下】」をご覧ください。
3.ゴルフを続ける年間費用(ランニングコスト)
ゴルフを定期的に継続するためには、消耗品を含む道具代のほかに、練習費用やレッスン費用、ラウンド代など、いわばランニングコストが必要となります。
本記事では、ゴルフを続ける年間費用を「約170,000円程度」と算出しました。
以下、ゴルフジャンキーズ『【2023年最新調査】ゴルフの年間費用の平均と内訳|115人に聞いてわかった実情とは?』のアンケート調査を参考に、年間費用のイメージを描いていきましょう。
なお、もっと節約することも、もっと支出を増やすことも、両方向に振るのが可能な概算である点には注意してください。また、コスト感のイメージを掴むのが目的のため、金額はキリ良く四捨五入しています。
内訳 |
費用 |
---|---|
道具にかかる費用 |
約53,000円程度 |
(消耗品) |
(約10,000円) |
(ゴルフクラブ) |
(約24,000円) |
(ゴルフウェア) |
(約19,000円) |
練習場にかかる費用 |
約25,000円程度 |
レッスンにかかる費用 |
約120,000円〜240,000円程度(※合計金額には含まない) |
ラウンドにかかる費用 |
約92,000円程度(※移動・交通費は含まない) |
合計 |
約170,000円程度 |
道具にかかる費用
道具にかかる年間費用の平均は53,000円程度です。ここでは、道具にかかる費用を、消耗品(小物代)、ゴルフクラブ、ゴルフウェアに分けて説明します。
消耗品(小物代)
ボールやティ、ゴルフグローブなど消耗品である小物代の年間費用の平均は10,000円程度です。
5千円未満が39.13%、5千〜1万円が34.78%と、1万円未満の人が74%を占めています。
ボールやティ、ゴルフグローブなどは消耗品のため、例えばゴルフグローブの正しい洗い方を覚えたりすることでも、費用を多少抑えることは可能です。
ゴルフグローブの正しい洗濯方法については「ゴルフグローブは洗濯できる? 素材別のお手入れ方法を紹介」をご覧ください。
ゴルフクラブ
ゴルフクラブの年間費用の平均は24,000円程度です。
1万円未満が47.83%、1〜2万円が12.17%と2万円未満の人が60%を占めています。
ゴルフクラブの費用は一度買い揃えてしまえば原則それ以上必要はありません。クラブを買い替えたり、シャフトやグリップの交換などクラブの調整に関する費用のため参考程度に覚えておきましょう。
ゴルフウェア
ゴルフウェアの年間費用の平均は19,000円程度です。
1万円未満が39.13%、1〜2万円が24.35%と2万円未満の人が63%を占めています。
ゴルフクラブ同様、一度買い揃えてしまえば必要のない費用ですが、新作やトレンドに合わせたファッションを楽しむことができる事もゴルフの楽しさのひとつのため参考程度に覚えておきましょう。
練習場にかかる費用
練習場にかかる年間費用の平均は25,000円程度であり、月額にすると約2,000円です。
1万円未満が31.30%、1〜2万円が24.35%と、2万円未満の人が約56%でした。また練習頻度は月に2〜3回の人が最も多く、30%以上を占めています。
レッスンにかかる費用
レッスンにかかる年間費用は120,000〜240,000円程度です。
この費用に関しては、レッスンに通わず独学で行う場合は必要のない費用ですが、通う場合の平均費用です。ただし、レッスンに「行っていない」という回答が最も多く、全体の90%以上を占めていました。
そのため、レッスン費用は今回の年間費用の概算には含んでいません。
ラウンドにかかる費用
ラウンドにかかる年間費用の平均は92,000円程度であり、月額にすると約7,670円です。
5万円未満の人が53.04%と過半数を占めています。
また、ラウンドに行く頻度は2〜3か月に1回の人が最も多く、30%以上を占めています。1回のラウンド代約15,000円にくわえて、さらに移動・交通費がかかります。
4.まとめ
本記事では、ゴルフを始めるときの初期費用と、ゴルフを続けた場合の年間費用の、それぞれの概算を算出しました。
ゴルフを始め、そして継続するためには、ある程度の費用がかかることは間違いないですが、打ちっぱなしもラウンドも割安になるタイミングで利用するなど、工夫次第では費用をさらに抑えられます。
また、ゴルフレッスンについては、当メディアやALBA TVも無料でご利用になれるので、積極的に活用して頂ければと思います。
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