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カットラインはどう動く? 勝みなみが当落線上で過ごす“長い夜”「祈ってます(笑)」

午前組でホールアウトした勝みなみ、その運命はいかに…(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<シェブロン選手権 2日目◇21日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

勝みなみにとって、ラウンド後の時間がさらに長く感じられそうだ。3オーバーの81位タイと出遅れた初日からの巻き返しを図った一日は2バーディ・1ボギーの「71」。1つ伸ばしたプレー後に、「苦しかった。ショットも大事な場面でショートしたり、いい感じで打てていなかった。そこも伸ばせなかった原因」と心境を話した。

この“2オーバー”というスコアは暫定66位タイで、勝がホールアウトした時点でカットラインに1打及ばないもの。まだ午後組がスタートし始めたくらいの時間だったため、なんともいえない微妙な位置についたことになる。「(勝のキャディの)ジェイは(カットラインは)『1オーバーじゃないか』って。でも他のキャディさんは『2オーバーなら大丈夫だよ』って言うし…ほんとに分からない(笑)」。人によって意見も違うから、なおさら落ち着かない。

順調にラウンドが進めば、その日のうちに結果が分かるが、大会2日目は朝まで降り続いた激しい雷雨の影響で、スタートが2時間遅れに。そのため午後組のプレーが終わらず、結果が出るのは翌朝となった。「なんとなくサスペンデッドでもカットラインは…分からないですかね? 微妙な位置…」。苦笑いを浮かべるしかない。

ショットは本調子ではない。最終9番では、セカンドショットが大きな池が待ち構える右に出たが、ギリギリのところでラフに踏みとどまった。「あれも自分としてはタイミングよく打ったのがフェースが開いて右に飛んだ。ボールの手前を打ったり、きょうは(地面が)軟らかくて届かなかったり。試合の中でいろいろ試さないと」。そのなかで耐えた一日ではあった。「バーディを狙った」この9番はパーとなったが、それでも池に落ちれば予選落ち濃厚となっていただけに、貴重な一打になるかもしれない。

とはいえ、腹はくくっている。「(予選を)通ったら4日間勉強してこいってことだし、落ちたら出直してこいってこと。また次の試合から頑張るのか、あしたから頑張るのかの違いだけです」。いずれにせよ明日はコースに来て、ゴルフをプレーするという予定自体は変わらない。「祈ってます(笑)」。ちなみに午後8時にサスペンデッドが決まった時点のカットラインも1オーバーのままだった。米ツアー本格参戦後、初めて迎えるメジャー大会。それを見守る女神は、どういう判断をくだすのか?(文・間宮輝憲) 

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