「反省して寝られなかった」 ブルックス・ケプカはマスターズ惜敗のリベンジへ
<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇17日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>
PGAツアー8勝のうち、メジャー大会は4勝。“メジャーハンター”の異名をもつブルックス・ケプカ(米国)は先月の「マスターズ」で最終ラウンドで2打差を逆転されて惜敗。グリーンジャケットをジョン・ラーム(スペイン)に譲ることになった一日は忘れられない。
「日曜日の夜はずっと反省していた。そればかりを考えていたら寝られなかった。そのあと数日間も考えて、自分が何をして、何が原因だったのか。きちんと把握した」。マスターズ終了直後にはその悔しさをかみしめ、「またメジャーで勝てるということを証明できたと思う」とも言葉少なに語っていた。
同じことは、二度と繰り返さない。「そこから学べば大丈夫。(学んだことは)自分の心にしまっておくよ」。4つのメジャー大会で、これまで2位に4回、4位に4回、トップ10入りは17回を誇るケプカだが、それらひとつひとつの負けが勝利へとつながっているのは間違いない。
2020年以降はヒザのケガで苦しみ、21年2月には右ヒザの手術を敢行。そして昨年はシーズン途中から「LIVゴルフ」に移籍してPGAツアーからは離れることになった。だが22年10月に“復活”を示すLIV初優勝。オフにはトレーニングに励み、「ヒザの柔軟性を高めて、いまは右ヒザのほうが左ヒザよりいい感じ」と体調も悪くない。今季もすでにLIVで勝利を挙げ、「思い通りにスイングできている」と好調ぶりをアピールしている。
マスターズに続き、V争いの筆頭候補として大きな期待を浴びているケプカ。この「全米プロゴルフ選手権」では18年、19年を制して連覇を達成しているが、大会3勝目がかかる一戦にメジャーハンターはしっかり照準を合わせているはずだ。
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