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2年連続年間王者へ ローリー・マキロイがミラクルショット×2でトップタイ発進

ミラクルショット連発 マキロイが首位発進(撮影:GettyImages)

<BMW選手権 初日◇17日◇オリンピア・フィールズCC ノースC(米イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>

米国男子ツアーはプレーオフ第2戦「BMW選手権」は雷雨の影響で2時間遅れのスタート。昨年の年間王者でフェデックスカップ・ポイントランキング3位を走るローリー・マキロイ(北アイルランド)は難ホールの17番パー4でミラクルショットを2度続けてバーディ。ボギーなしの5バーディ「65」をマークし、ブライアン・ハーマン(米国)と並んでトップタイと好発進した。

「3回しかフェアウェイーに打てなかったのに65はボーナスだ」とティショットが荒れる中での好スコアにマキロイもびっくり。一方でグリーンを外したのは3回だけとアイアンショットの精度は高かった。

ドライバーショットを左に曲げた17番パー4。深いラフで目の前には木々が並ぶ中、「隙間があった。少し枝が気になったが、狙えた」と木々のわずかなあいだを7番アイアンの低いショットでグリーンを狙うと木々のあいだをみごと抜けてグリーンへ。「打ったあとは感触はよかったが、あとは祈るだけだった」と驚いた。

グリーンに乗ったショットは止まらずに奥の深いラフまで転がった。ピンまで約12ヤードのチップショットを「ライが悪くなかったから、うまくコントロールできた」とみごとにチップインし、この日5つめのバーディを奪いスコアを伸ばした。

ティショットが乱れたマキロイだが、ラウンド後の調整は封印。その理由は…、「プレーオフはあと7ラウンド残っているから、エネルギーをセーブする」。次週の最終戦、「ツアー選手権」まで見据えて体力温存を優先した。

今年の舞台オリンピア・フィールズCCは2020年にもBMW選手権を開催し、初日に67をマークした松山英樹がトップ。3日目は松山とダスティン・ジョンソン(米国)がトータル1アンダーで並び首位と、メジャー並の難コース。トータル4アンダ―で並んだジョン・ラーム(スペイン)がジョンソンをプレーオフで下し勝利した。

同大会でマキロイはトータル3オーバーで12位だった。雨の影響で軟らかくなったコースは「20年とはまったく違うコンディションでスコアが伸びた」とマキロイ。金曜日からは晴れて風が吹く予報。「コースが硬くなって本来の姿になるだろう」と話し、週末に向けては厳しい戦いが待っていると予想した。(文・武川玲子=米国在住)

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