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「去年は結果を求め過ぎていた」 西郷真央がメジャー舞台で学びたいもの

昨年はエビアンでV争いも 西郷真央がメジャー初戦に挑む(撮影:ALBA)

<シェブロン選手権 事前情報◇18日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

国内ツアーを主戦場にする選手で唯一、海外での今季初メジャー大会に挑む西郷真央。先週の金曜日に渡米すると、土日に9ホールずつ、そして月曜も1ラウンドを回るなどして調整を進めている。「距離がけっこう長くて、グリーンやグリーン周りも難しい。フェアウェイ自体は広いけどグリーン周りのラフは厄介。そこは練習ラウンドでしっかりチェックしました」と、情報も集まってきたようだ。

特に気をつけたいと話したのがパー3。「グリーンの縦距離が短くて、フォローの風だと止まりにくい。そこでしっかりマネジメントしていきたい」というのが理由になる。直近に出場した国内ツアーの「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では、2日間競技に短縮されたものの今季初のトップ10入り(8位)を果たし、「気持ち的にも安心感がある。ちょっとずつ手ごたえを感じられるのでよかった」。気分よく米国に入ることができた。

昨年末にはドライバー不振に悩まされていたが、オフの猛練習で克服しつつある。西郷自身も「まだ自分が求めているところまではいってないけど、少しずついいショットを打てる回数も増えてきた。自信を持っていきたいですね」と話している。渡米前には師匠の尾崎将司のもとを訪れ、調整を重ねた。「ジャンボ邸で練習して見守っていただいた。あまりにも(状態が)ひどいと言われるんですけど、何も言われなかったので『よし!』という感じです」。師匠を“だまらせたこと”が、その自信をさらに深めることにもなった。

昨年は「エビアン選手権」での3位など、メジャー4大会に出場し、3試合で予選通過を果たした。国内で5勝を挙げた好調期に迎えた試合とあって、「去年は絶対に(予選を)通らないといけないと思って、楽しめなかった。結果を求め過ぎていた」と、その時のことを振り返る。しかし今年は苦しい時期を乗り越えながら立つ舞台に、「どちらかというといろんなことを楽しみたいし、吸収したい。学ぶ姿勢で、いろんなことを勉強したい」と期待している。

「ラフもそうですけど、技術的な部分でやってこなかったところは、『どう打てばいいのか』とか分からないことも多い。いろんな選手を見て学びたいですね」。意識するのは、こういったポイントだ。今年の米国ツアー予選会に挑むことも明言している。海外のコースでしか分からないものを持ち帰るため、まずはしっかりと4日間を戦い抜きたい。(文・間宮輝憲)

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