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弱点克服でつかんだ最終プロテスト切符、和久井麻由が「自信をつけられる一戦に」と優勝へ意欲満々

経験を重ねたことで今年は精神的なタフさも身につけた和久井麻由(写真・高木昭彦)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第12戦 マイナビカップ◇19日 事前◇森永高滝カントリー倶楽部◇6341ヤード・パー72>

明日20日に行われるマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第12戦「マイナビカップ」。JLPGAプロテスト第2次予選を通過し、今大会が最終プロテスト前最後の試合となる和久井麻由が、「自信をつけられる一戦にしたい」と抱負を語った。

静ヒルズカントリークラブ (茨城県)で行われたプロテスト第2次予選を、4日間トータル4オーバーの21位タイで通過した和久井だが、「正直落ちたと思いました」というように薄氷を踏む展開だった。初日、2日目ともに「75」でのラウンド。トータル6オーバーの56位タイと、最終プロテスト進出に向けて黄色信号が灯っていた。

ピンチの中で迎えた3日目、「ピンポジが簡単なところだったので、今日伸ばせなかったら終わりだと思いました。気持ちを切り替えて1球1球集中しました」と、2つスコアを伸ばして挽回。それでも40位タイと、「1打も落とせない」状況には変わりなかった。

最終日は前半から伸ばしたいところだったが、2バーディ・2ボギーでハーフターン。自身で苦手だと話していた「上がり3ホール」を迎える前に、崖っぷちに追い込まれていた。しかし、和久井は16番をパーで凌ぐと、17番でバーディを奪取。運命の最終18番パー5では、「手が震えました」という3打目をピン4メートルにつけ、「死ぬ気で入れました」とバーディフィニッシュ!

ネクストヒロインゴルフツアーでは、今季4度の2位フィニッシュと勝ちきれない試合が多く、そのたびに「メンタルが課題」と口にしてい。しかし、「ネクストヒロインゴルフツアーや今回の2次テストを通し、以前よりメンタルが強くなったと思う」というように、真剣勝負を数多くこなしてきた経験が土壇場からの巻き返しにつながったといえるだろう。

「今回ギリギリでの通過だったので、ネクストヒロインゴルフツアーの試合のように1位を目指すつもりでプレーして、ファイナルは余裕を持って通過したい」と意気込む和久井。そのためにも今大会は、「最終プロテスト前、最後の試合なので自信をつけるためにも優勝したい」と闘志を燃やしている。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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