「松山さんのすごさを、より感じた」 連続トップ10入りは『3』でストップも…久常涼が過ごす“試行錯誤”の日々

大舞台での経験が久常涼の成長を加速させる。(撮影:GettyImages)

<ジェネシス招待 最終日◇22日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7383ヤード・パー71>

「ファーマーズ・インシュランス・オープン」から3試合連続でトップ10に入っていた久常涼は、最後の最後まで試行錯誤を続けながら今週のシグネチャーイベントを終えた。結果はトータル1アンダーの45位タイ。連続トップ10入りも『3』で途絶えたが、限られた選手のみが出場するエリート大会での経験のひとつひとつが今後につながる。

その“試行錯誤”は、この日はパターに表れた。最終日に普段使っているL字型から、テーラーメイド製のピン型で、シャフトがヒール寄りの1本を投入した。「少し速いグリーン用のパターを持ってきました。きょうは比較的、スピードには合わせられたと思う。ちょっと対応が遅かったですね」。傾斜もスピードもあるリビエラのグリーンは独特。それは「加速すると、どこまででも行っちゃう。オーガスタぐらい。あそこはもっと傾斜が強いから速かったけど、そんな感じで苦手なグリーン」と語るほど。最後までアジャストを試みた。

グリーン上でどれだけスコアを稼いだかを示す値のストローク・ゲインド・パッティングの項目を見ると、初日からの-1.387(57位)、-2.099(62位)、-1.594(42位)という“損失”が、最終日は-0.662(32位)まで減少。改善のあとが見られた。パット数も『29』にまとめることに成功。「ここも初めてプレーしたので、少しずつ経験を。いい形で来年以降につなげていければいいかな」と先を見てゴルフと向き合っている。

4日間通じて初の60台となる「69」も記録。「ほとんどOKバーディばかり」と、ショット面は不安なく過ごせた。「シグネチャーイベントは選手層もさることながらコースも難しい。ほんと、松山(英樹)さんのすごさを、よりここで感じました」。2024年にこの大会を制している先輩への敬意も増すばかりだ。

次戦は2週後のシグネチャーイベント「アーノルド・パーマー招待」(3月5~8日)を予定。「今年はシグネチャーに出るとか目標はあまり変わってない。早く優勝すること。このエリートフィールドでしっかり上位で戦えるように頑張っていきたい」というのが目指すところだ。

米国での自己最高位となる2位になったファーマーズ・インシュランス・オープンから、「WMフェニックス・オープン」10位、「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」8位と3連続でトップ10入りと、確実に成長の爪痕は残している。今大会前の世界ランクは65位。2度目となる「マスターズ」(4月9~12日)出場権が見えるトップ50入りも現実味を増してきた。「それは結果次第。目の前の試合でこれからも頑張っていければ」。ここからも着実に実績を積み上げていく。