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松山英樹が最終日に猛チャージ『64』 青木功は「きっかけをつかみだしている」

最終日に「64」をマークした松山英樹(撮影:GettyImages)

<トラベラーズ選手権 最終日◇23日◇TPCリバー・ハイランズ(米コネチカット州)◇6835ヤード・パー70>

今季最後のシグネチャー大会「トラベラーズ選手権」は、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が今季6勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)のゲスト解説・青木功、解説・佐渡充高が大会を振り返る。

大会は初日から首位を走っていたトム・キム(韓国)とシェフラーの一騎打ちに。1打リードで72ホール目を迎えたシェフラーがグリーンを捉えると、キムはピンそばを捉える快打を放ち、大観衆を狂喜させた。

その直後に、発煙筒のようなものを持った男性が18番グリーンに突進してくると、さらに3人が次々にグリーンに乱入し、赤と白のパウダーをグリーン上に散布。しかし、瞬く間に8名から10名の警官が駆け寄って、4名の乱入者全員を制圧し、手錠をかけて連行していった。

乱入劇によるプレー中断は、わずか5分。その後、シェフラーがパー、キムがバーディパットを沈めてサドンデス・プレーオフ突入した。

サドンデス・プレーオフは、2打目をバンカーに入れ、ボールがほぼ半分が砂に埋まるほどの目玉になったキムがパーセーブに失敗。一方で、シェフラーはしっかりピン2メートルに付け、2パットのパー。今年の「マスターズ」王者が今季6勝目。シーズン6勝は2009年に記録したタイガー・ウッズ(米国)以来となった。

この大会を解説した青木は、「自分の気持ちの持って行き方がうまい。今、精神的に一番良い状態なのだろう。タイガーの良いときのリズムと変わってないんじゃない?」と称賛した。さらに佐渡は、「何も心配がない感じだと思う。2000年にタイガーが記録した年間9勝に並ぶかもしれない。でも、シェフラーは夏以降の優勝がないから、年間王者を獲得できるかが注目ポイントですね」と解説した。

そして、日本勢から唯一参戦した松山英樹。最終日は、1イーグル・6バーディ・2ボギーの「64」。トータル12アンダー・23位タイで大会を終えた。15番パー4では、3Wを握り1オンイーグルを決めた。

青木は、「彼は勝ったとき以外、自分のプレーに納得しない。今、きっかけをつかみだしている状況だと思う」とエールを送った。このあと松山は、7月の「ジェネシス・スコットランド・オープン」に出場。その後、今季メジャー最終戦「全英オープン」に挑む。

BSJapanextでは今夜9時から「PGAハイライト」を放送(公式アプリでも同時配信)。決勝ラウンド2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。

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