「リアルに初速が2m/sも上がった!」 小鯛竜也が手放せない“製品化未定”のプロトドライバーは?

小鯛が使用するプロトドライバー

国内男子ツアー「パナソニックオープン」の初日、小鯛竜也が自己ベストとなる「62」をマークして単独首位で滑り出した。小鯛の手に握られていたドライバーは、見慣れないヘッドだった。

ミズノとクラブ契約を結ぶ小鯛だが真っ黒なヘッドで「PROTOTYPE」の文字は書かれているが、ほかに目立ったマークや文字はない。フェース面は加工されて模様があり、ソール部分は空力を意識したような出っ張りがある。一見すると外国ブランドのヘッドにも見える。

小鯛に聞いてみると「これミズノのプロトタイプです。2タイプあります」と。よく見るとトゥ側にランバードのマークがプリントされており、ミズノ製のクラブと分かる。ネック部分に『D132』と記されており、手嶋多一が使用するプロトタイプは『D131』と記されているという。なお、小鯛が使用するモデルのヘッド体積は440㏄、手嶋が使用するモデルのヘッド体積は460㏄と大きさが異なる。

6月から使用している小鯛は、「リアルにボール初速が2(m/s)上がりました。当たったときの音も飛びそうですし、実際にすごく弾きがいいんです。フェース面もレーザー加工のようなものがされていて、ザラザラするので雨でも滑ることはありません」と、これまでのミズノ製とは違った音と、弾きの良さに魅力を感じている様子だ。

またヘッド体積が小ぶりなモノを使用するのは久しぶりという。「重心距離が短くて、はじめはつかまるから結構戸惑った」がソール部のウェイト調整機能を駆使して最適なポジションを見つけた。「最近のドライバーは大きいから、3番ウッド以下と別のスイングになりがち。でもこれはフェアウェイウッド、アイアンと流れもスムーズです」と、飛距離性能に加え、操作性が高く3番ウッド以下との相性もバツグンで、すでに手放せない一本になっている。

ただこのプロトタイプは、現状では製品化するかはまだ決まっていないとも。「僕らが活躍してテレビに映って、『あれなんだ?』って思わせて発売されるようにしたいですよね」。これだけいい話を聞いたらとっても気になります。小鯛プロ、活躍して一般販売につなげてください。

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