「心が折れかけた」石川遼が16番ダボ→18番バーディで予選通過へ

石川遼は好相性の地で決勝進出を確実なものとした(撮影:藤井孝太郎)

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2日目◇12日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72(予選)、7096ヤード・パー71(決勝)>

初日にイーブンパー・88位タイと出遅れた石川遼。前週の「日本プロゴルフ選手権」に続く2戦連続の予選落ちを回避するべく巻き返しを図る2日目は、1番からスタート。3番パー5でバーディを奪うと、7、8番でもバーディ。パッティングが冴えて、前半を3アンダーで折り返した。

さらに後半、最初の10番でもバーディを奪いトータル4アンダーまで伸ばし、予選通過は安泰かと思われた。しかし、迎えた16番パー3。アイランドグリーンとなっている難易度の高いホールが牙をむいた。5番アイアンで放った瞬間に手を放し、ボールはそのまま右の池へ。「ミスショットでした」とこのホールをダブルボギーとして、トータル2アンダーに転落。再び予選落ちが脳裏によぎった。

それでも、17番をパーでしのぐと、最終18番パー5では残り265ヤードから3Wでピン左20メートルに乗せ、2パットのバーディ。トータル3アンダーでホールアウト時点では暫定32位タイと、予選通過を確実とする位置で競技を終えた。

1日を振り返って石川は、「自分ではちょっと心が折れたかなと思ったんですけど、折れきってなかったので良かったです」と安堵の表情を浮かべた。「まだまだだなと思う時もありますけど、パー5をうまく攻めることができましたし、きのうよりもきょうの方が良かった」。及第点のゴルフができたと話した。

大会2勝を挙げてる好相性の舞台で迎える週末については、「日本プロの結果を引きづっていた自分がいましたけど、リセットというかもう1回、気持ち的にゼロというか流れをいい方向にもっていくようにしないといけないので、全力で頑張ります」と意気込みを語った。(文・神吉孝昌)

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