23ホールの長丁場 松山英樹は3パットから停滞も「67」で急浮上

松山英樹はボギーフリーの第3ラウンドにも厳しい表情(撮影:Getty Images)

<WMフェニックス・オープン 3日目◇11日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>

連日のサスぺンデッドとなった米国男子ツアー最大級のギャラリー数を誇る今大会。大会2勝の松山英樹は、第2ラウンドの14番から競技を再開した。

早朝からのスタートは、2打目がグリーン左手前のバンカーにつかまりボギー発進。残り4ホールではバーディを奪えずに、スコアを落とすことになった。それでも第2ラウンドを「68」でまとめ、カットライン上ながらも予選通過を決めた。

しかし、ここできっちり仕切り直し。現地時間午後0時29分(日本時間翌12日午前4時29分)に10番から第3ラウンドのティオフを迎えると、いきなり9メートルを沈めてバーディ先行。勢いに乗ると13番、15番のパー5で着実に伸ばした。

名物ホールの16番パー3ではティショットが冴え、ピン右2メートルにピタリ。熱狂する観客も大喜びで、続くパットを沈めると、松山に歓声を浴びせた。

続く17番パー4(332ヤード)ではティショットからワンオンに成功。このまま流れに乗っていくかと思われたが、20メートルから3パットのパー。後半唯一のパー5、3番でも2オンしたが、段を下る難しいイーグルパットを残し3パットのパーとチャンスを決められなかった。

それでも絶妙なアプローチでパーを拾うなど、ボギーフリーで「67」。長丁場の一日で、予選カットラインから25位タイまで順位を大幅に上げた。それだけに、後半で伸ばしきれなかったことに悔しがる仕草も見せた。

初日は出遅れたものの、この2日間は60台をマークしている。大会2勝を挙げる好相性の地で、最終日の大爆発に期待したい。

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