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番手ごとの飛距離を把握してますか? ゴルフクラブの特徴と男女別飛距離の目安を解説

1.番手ごとの飛距離を把握する理由

ゴルフはただ闇雲にクラブを振っていればいい、というわけではありません。スコアアップにはコースマネジメントがとても重要ですが、そのコースマネジメントは、番手ごとの飛距離(とナイスショットの確率)の把握から始まります。

たとえば、フェアウェイ中央からピンまで150ヤードの距離がある場合。7番アイアンで自分が高確率でその距離を打てることを知っていれば、迷わず7番アイアンを選ぶことができます。シチュエーションごとに最適なクラブ選択ができれば、無駄なショットや大きなミスが減り、スコアアップにつながるでしょう。

そもそもゴルフの飛距離とは

ゴルフの飛距離は、「キャリー」と「ラン」に分かれます。キャリーはボールを打ってから空中を飛ぶ距離、ランはボールが地面に落ちてからコロがる距離のことを指します。

ゴルフの飛距離 = キャリー(空中を飛ぶ距離) + ラン(地面に落ちてからコロがる距離)

ゴルフでは、キャリーとランを合わせた総距離が飛距離になるので、たとえば、キャリーが200ヤードでランが30ヤードなら、飛距離は230ヤードとなります。

ゴルフの飛距離において、より重要なのはキャリーの方です。ゴルフのキャリーについては、「ゴルフのキャリーとは? 自分のキャリーを知るメリットや方法も解説」をご覧ください。

2.ゴルフの飛距離は「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」で決まる

ゴルフの飛距離を決定する要素は、「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」です。これら3つの要素を意識して練習することで、飛距離を伸ばし、安定したショットが打てるようになるでしょう。

ここからはゴルフの飛距離を大きく左右する「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」について説明します。

ボール初速

ボール初速とは、クラブ(ヘッド)がボールに当たった瞬間のボールの速度のことで、初速が速ければ速いほどボールは遠くに飛びます。

ボール初速は「ヘッドスピード」と「ミート率」が重要で、ヘッドスピードとミート率から算出することできます。

ボール初速 = ヘッドスピード × ミート率

ヘッドスピードとミート率をそれぞれ見ていきます。

ヘッドスピード

ヘッドスピードは、クラブを振る速さです。ヘッドスピードは「1m/s」上昇すると、飛距離は「5.5ヤード」ほど伸びるとされています。諸条件により実際の飛距離は変動しますが、ドライバーのヘッドスピードが40m/sの人で例を挙げると、以下のような飛距離目安ととなります。

40m/s(ヘッドスピード × 5.5ヤード = 約220ヤード(飛距離目安)

ヘッドスピードと飛距離の関係については、「ドライバーのヘッドスピードで目安の飛距離が分かる! 飛ばしの3要素とおすすめ練習法も解説」をご覧ください。

ミート率

一方のミート率は、クラブをスイングした力が、ボールにどれだけうまく伝えることができたかを示す数値です。

ミート率が高ければ、それだけ効率よくボールにエネルギーを伝達できているということ。つまりミート率が高いと初速が伸び、飛距離が出るということになります。ミート率の計算式はシンプルで以下の通りとなっています。

ミート率 = ボール初速(m/s) ÷ ヘッドスピード(m/s)

ドライバーのミート率で、プロは1.5程度、アマチュアプレイヤーの場合、ドライバーのミート率は1.4を超えれば高いといえます。またミート率は「0.05」上がると、飛距離が約8ヤード伸びるとされています。

ゴルフのミート率については、「ゴルフでミート率を上げるには?練習法や役立つ器具、平均値も紹介」をご覧ください。

打ち出し角

打ち出し角とは、ゴルフクラブで打ったボールが飛び出す角度のことで、ボールが地面に対してどれくらいの角度で飛び出すかが飛距離に影響します。

打ち出し角が高いととボールが高く上がるため、キャリー(空中を飛ぶ距離)は長くなり、打ち出し角が低いとキャリーが短くなります。

打ち出し角の目安は、へッドスピードが42m/s前後の人で13~16度、30m/s台後半の人なら12~14度とされています。

打ち出し角はロフト角と密接な関係があります。ゴルフのロフト角については、「ゴルフクラブのロフト角とは? クラブ別のロフト角と飛距離目安を一覧で紹介」をご覧ください。

スピン量

スピン量とは、ボールが飛行中にバックスピン(逆回転)する量のことで、ボールの浮力のような働きをします。

適正なスピンがかかると、ボールは安定した放物線を描き、飛距離が最大化されます。

一方で、スピン量が多すぎるとボールが高く上がりすぎてしまいます。逆に、スピン量が少なすぎるとボールが浮き上がらなくなるため、飛距離が伸びず、すぐに地面に落ちてしまいます。

ヘッドスピード42m/s前後の人は、スピン量2,500~2,700回転程度、ヘッドスピード30台後半の人は、2,700~3,000回転程度が適正とされています。

ゴルフの飛距離については、「【ゴルフの飛距離が大幅アップ】効果絶大の練習方法&トレーニングで目指せプラス30ヤード!」をご覧ください。

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