心ないブーイングも…「気にしない」 ブライソン・デシャンボーがニューヨーク開催メジャー2勝目へ
<全米プロゴルフ選手権 3日目◇20日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>
スタートホールで名前をコールされた瞬間、ティを囲んだギャラリーから拍手、歓声が送られたが、同時に多くのブーイングも飛んだ。高額賞金の「LIVゴルフ」に移籍したブライソン・デシャンボー(米国)は、そんな“歓迎”にも「気にしない」と涼しい顔だった。
この日は同じくLIV移籍組のブルックス・ケプカ(米国)とのペアリング。人気、実力、注目度が高い2人には声援も届くが、心ないヤジも浴びせられる。「たいしたことではない。彼らはどんな状況でもそうするだろう」と、ファンの“熱狂”など意に介さない。
そんななかでスタートした第3ラウンドは強い雨が降りしきる難コンディション。13番までに2つ落としながらも、14番、15番で連続バーディで盛り返し。首位のケプカと3打差のトータル3アンダーで優勝戦線に踏みとどまった。
「3、4年前の(良かった)頃と何も変わっていない。ただ、忍耐強くなったかもしれない」。今の状態をそう分析する。怒りをあらわにすることも多かったデシャンボーだが、まさにその忍耐が要求されたこの日のラウンドではセルフコントロールを徹底した。
ニューヨークのファンは過激と言われる。ブーイングや怒鳴り声など、熱狂的な応援は一つの名物だ。「ニューヨークではいつもそうだし、それも含めて楽しんでいる」。コロナ禍の影響で時季がズレた2020年の「全米オープン」もニューヨーク開催。そのときは『無観客』のなか優勝を果たしたが、今回は大勢のファンが詰めかけている。最終日はニューヨークのファンの前で、メジャー2勝目を達成し、“賛辞のブーイング”を受けるつもりだ。
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