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シニアツアー賞金王がゴルフ大好き芸人に伝授! 90の壁を突破するための“4つの法則”とは?

パーを獲ろうとするから大叩きが出る。各ホールに1打ずつ足して、ボギーペースを目指すのが90切りの近道(撮影:田中宏幸)

ティショットは林の中へボールが消え、たまにフェアウェイに飛んでもパーオンできず、ようやく訪れたバーディチャンスも3パット…。こんなゴルフではなかなか90が切れない。「試合では80点のゴルフに徹しています」というのは2021年のシニアツアー賞金王、篠崎紀夫。アンダーパーの世界で戦うツアープロも100点の結果は求めていないのだ。「確実に90台、できれば80台で回りたい」というゴルフ大好きお笑い芸人・やすさんに、同い年の篠崎が90切りに必要な考え方を伝授した。

【篠崎】90を切れないのは、戦略が根本的に間違っているからですよ。

【やす】どういうことですか?

【篠崎】プロは絶対にダメなNGエリアを想定してOKエリアを狙って打ちます。つまり、最悪なケースを避ける戦略をいつも行っているんです。

【やす】え!? ピンを狙うのはダメなんですか?

【篠崎】ダメです。アマチュアは100点のショットを目指そうとするから、寄せにくいエリアに打ってしまう。僕らプロは厳しい試合こそ、80点のゴルフに徹します。攻めるのは優勝争いのときくらい。

【やす】それは目からウロコです。

【篠崎】スコアを安定させるいくつかの法則がありますよ。

【やす】何ですか?

【篠崎】ピンを対角線に狙える位置にティショットを置く。セカンドは80%の振り幅で飛距離があまり落ちないように打つ。ミスの少ない2つの寄せ方を覚える。パット数は1ラウンド36パット以内に抑える。

【やす】どれも初耳です。

【篠崎】それに加えて基本的な考えですが、パーに1打足してボギーペースで回ることを想定した方がミスは出にくい。ボギーペースならちょうど「90」。そのうち何ホールかはパーが獲れば90を切れるはずですよ。

■ずん・やすさん
1969年生まれ、宮崎県出身。お笑いコンビ・ずんで活躍するゴルフ大好き芸人。普段から米国男女&日本女子ツアーをTV観戦するほどのゴルフマニア。愛読書は『禅ゴルフ』で平均スコアは105。

■篠崎紀夫
しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。小柄ながら小技と巧みなマネジメントで2007年の「ANAオープン」でレギュラーツアー初優勝。21年にはシニアツアーで3勝を挙げて初の賞金王に輝いた。北谷津ゴルフガーデン所属。

◇ ◇ ◇

90切りを目指すアベレージゴルファーなら、上げるアプローチと転がすアプローチの最低2種類が打てればOK。関連記事の【90を切るアプローチは、SWの“ピッチショット”&PWの“ランニング”の2種類でいい】を読んで、やさしい上げ方と転がし方をマスターしよう。

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