
菅楓華はまさかの予選落ち “王手”かけていた全英切符に黄信号「そういうところがトップ選手たちと違う…」
<宮里藍 サントリーレディス 2日目◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>
プロ2年目でメルセデス・ランキング(MR)3位につけている菅楓華が、まさかの予選落ちを喫した。「76」で109位と大きく出遅れた初日はフェアウェイキープ率64.3%(9/14)、パーオン率55.6%(10/18)と、ともに低調だったが、この日も得意のショットを修正できなかった。
「初日のスタートホール(10番)からドライバーショットが左に曲がって、流れを悪くした。バーディチャンスにつけられなかったです。ズルズルといってしまいました」
巻き返しを期した2日目は、スタートの1番などバーディを4つ奪ったが、ボギーも4つ。トータル4オーバーの94位タイは、今季初めて予選落ちした「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」の84位を上回る自己ワースト順位となった。プロ2年目、通算35試合目での屈辱だが、最悪のタイミングでのワースト更新に表情はこわばった。
「狙っていた切符だったので、やっぱり…。まだ、分からないけど、そういうところがトップの選手たちと違うところだと思います」
今大会で❶「優勝及び2位」になるか、❷大会終了時のMR上位3人(❶を含む有資格者除く)に入れば、7月31日開幕の「AIG女子オープン」(全英)に出場できる。予選落ちの菅は、まだMR枠での全英出場が残されているが、MR5位の小祝さくら、同8位の河本結は上位で決勝ラウンドに進み、MRで菅を逆転する可能性がある荒木優奈と穴井詩は22位、イ・ミニョン(韓国)も45位で予選を突破。ポイントの上積みがない菅は自力での全英出場が消え、すべては5人の結果次第となった。
初めて開幕戦から出場する2年目のシーズンは日程の3分の1を終え、中盤戦に入った。今大会が始まる前には「頭も、体も疲れている」と珍しく弱気発言もあったが、今季2度目の予選落ちに「飛距離も落ちていた」と状態の悪さを痛感した。週末は自宅のある宮崎に戻って休養。「リセットしたいと思います」。海外メジャーに挑戦する機会はこれからいくらでもある。今はしっかり休んで、心と体を整えることが最優先事項だ。(文・臼杵孝志)
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