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マジか!?  ラフから打った後に溝に芝が残っているかどうかが、ウェッジの替え時だった【フィッターに聞いた】

ラフから打ったとき、フェース面に芝が切れて残っているかどうかを常にチェックすることが大事

スピンのかかり具合に大きく影響する“溝(スコアライン)”。使い勝手がいいウェッジでも、溝が減っていたら即チェンジしよう。

◇ ◇ ◇

ウェッジの性能は、溝の減り具合によって変わってきます。アマチュアゴルファーの中には、「手になじんでいるから」という理由で長年愛用しているウェッジを手放さない人もいるようですが、使えば使うほどスピン性能は衰えてきます。

特に溝のあるなしが如実に表れるのは、ラフからのショット。溝が減り始めると、イメージした通りにボールが止まってくれなくなります。そういう点からいうと、芝が長くて強い今の時期は、溝チェックには最適といえるでしょう。また、雨の日にもボールが止まりにくくなるのでチェックしてみてください。

スピンがかかるかどうかは、打ち終わったあとにフェース面をチェックすることで分かります。

ラフから打ったとき、フェース面に芝が切れて残っている場合は溝が残っている証拠。長めのラフから打っても切れた芝がフェース面に残らないときは、替え時です。

次に、溝がどれくらい持つかということですが、これに関しては年数やラウンド数よりも、どれくらいバンカーで使ったかがポイントになります。

極端な例ですが、プロが1日に何百球もバンカーショットの練習をやってしまうと、溝は1か月も持ちません。アマチュアゴルファーでも、普段の練習時にバンカーショットを頻繁にやる人は、減りが早いと思った方がいいでしょう。それに対し、月イチゴルファーで、ラウンドで2~3回バンカーに入れる程度の人は、そんなに溝の減りを心配しなくてもいいかもしれません。

溝問題とは直接関係ありませんが、スピンのかかり具合に関して、ノーメッキ、メッキのどちらがいいのか、という質問もよく受けます。

一般的に、「ノーメッキ=上級者用」というイメージがあるようですが、スピン量に関しては大きな違いはありません。ノーメッキの方がメッキに比べてキュキュッと止まるということはないのです。

両者の違いが見られるのは出球の高さで、ノーメッキの方が、球がくっついている時間が長い分、ボールは低く飛び出します。一方、メッキは、ノーメッキに比べてボールが滑るので少しだけ高めに上がります。

また打感に関しては、軟鉄の種類によって変わってくるし、メッキの種類によっても変わってくるので、ハッキリと区別できるわけではありません。

繰り返しになりますが、スピン量はほとんど変わらないので、技術のあるなしに関係なく、好きな方を使えばいいと思います。

■吉田 智
よしだ・さとし/クラブメーカーを経て「プレミアム ゴルフスタジオ」(渋谷区)でフィッターを務める。アマチュアだけでなく多くのプロからも信頼されて、これまでに女子ツアー5勝、ステップ・アップ・ツアー1勝、シニアツアー1勝をサポートする。

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松山英樹は精密なアプローチショットで寄せワンを取る。関連記事【松山英樹は、超難しいバンス0度の60度ウェッジをフェースをマン開きで打ってるの?】を読めば、その正確な技術の秘密がわかる。

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