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米2年目を終えた勝みなみはシード確保も“悔” 来年こそ米初Vを「匂わせが多くなれば…いつか当たる(笑)」

パッティングへの手応えは好材料。勝みなみは来季の優勝を見据える(撮影:GettyImages)

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 最終日◇17日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

CMEランキング(ポイントランク、以下CME)上位60人が進出する、21日からの今季最終戦出場権には手が届かなかった。それでも勝みなみは、CME78位でシーズンを終え、上位80人に与えられる来季シード権はがっちりとつかみとった。

首位と5打差の7位で3日目を終え、さらなる上位進出を目論んだ最終日だったが、12番パー3のダブルボギーや、あがり連続ボギーと後半に苦しみ「71」。トータル6アンダー・14位タイという結果に終わった。「あがりが~…あのダボは仕方ないけど、その次(13番)にボギー。気持ち的に落ちてたので仕方ないとは思うけど、17、18番はダメ。17番なんかチャンスホールですよ」。終盤のスコアロスの悔しさは、どうしても頭にこびりつく。

それでも、ここ数カ月、課題として言い続けてきたパターに改善が見られたのは、大きな収穫だ。「4日間通じて良かったし、思ったところにいい転がりで打てば入ることを再確認できました。手元を低くしたあと、これまで吊っていたのをハンドダウンにして」。もともとパット巧者だが、少しの工夫がイメージを取り戻すきっかけになった。

最後まで来季のシードが確定しなかった2年目のシーズンだったが、本人は「(CME)80位を気にしたことは全くなかった。ダメだったら日本に帰るだけだしという、気楽な気持ちでやってます」とケロリ。81~100位でも、第1回リシャッフルまでの出場権は約束されているだけに、むしろ「60位以内でなければ何も変わらない」という気持ちのほうが大きい。年間女王への挑戦権を得られなかったことを悔やむ。

ここでシーズンが終わることは“残念”という思いしかないが、気持ちを切り替え来季へと視線を向ける。オフは、「とりあえず体を鍛えようかなと」とトレーニングの負荷をさらに上げていくつもり。また、「食生活でも制限とかしてみようかなと思ってるんですよ。自分に合うかわからないから、そこは母とも相談なんですけど」と、新たな取り組みに着手する考えもある。「サラダをめっちゃ食べて、 タンパク質も摂って、みたいな感じで」。その明るさは、いつも変わらない。

すべては米国ツアーでの優勝を目指してのもの。26試合に出場した今季は、9位に入った4月のメジャー「シェブロン選手権」での活躍など、さらなる飛躍の可能性を感じさせる1年でもあった。これについては、「だんだん良くなってるし、あともう少しという感じ。きょうも(優勝を)“匂わせた”ので。何回か匂わせてはいるので、とりあえずその匂わせをもっと多くできるように。そうすれば、いつかは当たると思ってる(笑)。来年はもっといい位置で回る回数を増やしていきたい」と“みなみ節”で表現する。

改めて2年目のシーズンについて聞かれると、「1年目と気持ちは変わらない。すぐコースを忘れちゃって(笑)。あと1年ぐらいしないと覚えないと思うので、来年ももしかしたら同じ回答になってしまうかもしれない。でも新しい気持ちでできているということなので、それが自分にとってはいい。慣れない部分もいいのかな」と話した。“新鮮さ”が、日々のツアー生活に彩りをもたらしている。

3位以内を目安に考えている“自分へのご褒美”の時計は、今年はお預けに。「要らない、要らない(笑)」と、自らに言い聞かせながら、オフもゴルフに集中する。“消化不良”で終わった2024年を、新たな年に糧にしていくつもりだ。

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