初優勝へのピースを模索 26歳・小木曽喬が重要視する“流れ”
<パナソニックオープン 事前情報◇20日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>
現在、1700万円弱で賞金ランキング28位につける26歳・小木曽喬。昨年は下部ツアー(ABEMAツアー)で2勝を挙げて、賞金ランキング2位と躍進した。いままではレギュラーツアーへの出場は限定的だったが、今シーズンはここまで「自分でも良くできていると思う」という言葉通り、シード選手の中に入っても互角に渡り合える実力を、着実につけつつある。
今季、自身のここまでの戦いぶりについて「ツアーというこのフィールドに“場慣れ”してきたことがいい結果につながっていると思います」と小木曽。取材に受け答えする姿、話し方にも落ち着きがあり、確かに場慣れした雰囲気は感じられる。
ランキングが示すように、十分に上位で戦える小木曽だが、自身のプレーについての課題も明確に把握している。「連続バーディとか、いい流れをつかみかけて『よし、もっといける!』って思った矢先にバタバタって叩いちゃうことが多いんです」。自ら流れを断ち切ってしまうプレー、ショットをいかに減らすかが、今後の成長に欠かせないピースとなる。
「もっといける、って思わないようにするのも違うと思うし…。何というか、油断みたいなものが生まれるんですかね。この辺はプレー中の心の持ち方が重要になってくると思います」。あらゆる経験を糧とし、初優勝へ足らないピースを埋める模索は続くが、自身の成長した点もしっかりと自覚する。
「去年までは3連続ボギーとか、悪い流れを切れずにズルズルいっちゃうことが多かったんですけど、今年は上手く切ることができるようになりました。この点はレベルアップした証拠かと思います」と自信もみせた。
事実、先週の「ANAオープン」でも最終日に「66」とチャージをかけ、11位タイと上々の結果を残した。しかし本人は満足していない。「もっといけるって思ったんですけど、結果は11位。やはりもっとトップ10以内に入る数を増やしていかないと…。初優勝はその延長にあると考えています」。
次々と新進気鋭の若手が出現する男子ツアーにあっても、26歳はまだまだ若い。伸びしろは十分だ。確かに見えている初優勝への道。あすの第1ラウンドで、その大きな一歩を踏み出すかもしれない。
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