
<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇11日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>
この日のラストホールになった9番パー5をバーディで締めくくった古江彩佳。微妙な距離が残ったパットを見送る時、「これも外れるのか」という考えが頭に浮かんできた。「やっと入ってくれたな」。カップに吸い込まれるとホッと一安心。これに象徴されるような、モヤモヤを残す一日だった。
首位と2打差の4アンダー・7位タイで2日目に入った。午前組ということもあり、連覇へ向けさらに勢いづきたかったが、スタートから少しの“狂い”を感じていた。「難しいホール(10番)からスタートしたというのもあったかな。ショット自体はきのうに比べたら悪かったですね」。とんでもないミスが出るわけではない。ただ、微妙にイメージとは離れていた。
前半14番で叩いたボギーを16番のバーディで取り返したように、なかなかバーディが先に来ない。全体的に傾斜のあるコースで、不規則に跳ねたボールが、運悪く思いがけない場所に落ちることもあった。「運がよかったとも言えるし、悪かったとも言える」。そんな部分も、気持ちを穏やかにできなかった原因になる。
パーオン率は初日の72.2%(13/18)から55.5%(10/18)に下がった。「ちょっと“イマイチ”という部分を、なかなか調整しきれないままでした」。前日は自信を持って打てていたパットも、“あと一筋”外れることが続き、ちょっとした“不信感”にもつながった。それが冒頭のイメージへとつながってくる。
1つ落とし、トータル3アンダーに後退した。ただ、そんななかでも「ちょいちょい、いいショットがピン筋に飛んで行くということもあった。やってることは遠くない感覚はあります」と悲観はしない。まだ2日残っている。もちろん上を見ながらプレーを続ける。「しっかりビッグスコアを狙って、上で戦えるように頑張りたい」。優勝した昨年は初日、2日目、そして最終日と「65」を3日間並べた。このコースでのスコアの出し方は熟知している。
ここまでの2日間は、好きな色で、かつ“エビアンカラー”のピンクに身を包んできたが、「あしたは、たぶん黄色ですね…変えるかもしれないけど」と、気分転換も考えている。この日残した悪いイメージは、週末にすべて払拭したい。
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