入場者数は前年比3倍 3位発進の小祝さくら「シブコ効果がすごい」
<北海道meijiカップ 初日◇2日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6568ヤード・パー72>
最終18番パー5。小祝さくらは3打目を打つ前に、思わず苦笑いを浮かべた。直前に同じグリーン右手前ラフから渋野日向子がショット・イン・イーグル締め。「やりにくかったです…(笑)。シブコが打ったところはなおさら難しかった。あそこから決めるのはすごいですね」。そして続く小祝も、しっかりとバーディを奪いとった。
初日からゴルフファンが北海道に集結した。昨年初日の入場者数は1175人だったが、今年は約3倍の3462人。ギャラリー駐車場が満車になるほどだった。地元出身の小祝、渋野、吉本ひかるの黄金世代グループは多くのギャラリーを引き連れ、「来場者数も去年の倍以上が来られていると聞いたので、シブコ効果がすごいんだなと思ったり。たくさんのギャラリーのなかでプレーできたのは楽しかったし、うれしかったです」と笑顔を見せた。
渋野も「1番ホールの景色はすごいなと毎回思わされる。帰ってくるたびにたくさんのギャラリーさんの前でプレーできるのはありがたいこと」と感謝の言葉を口にした。「楽しみながらできたかどうかはわからないけど…。途中までは周りを見る余裕はありましたね」と振り返った。
スタートホールでは“小祝さくらタオル”がずらりと並んだ。開催地・北広島市出身の小祝にとって「地元中の地元」。そのなかでチップインバーディを先行させると、ボギーフリーの「68」で回り、首位と2打差の3位タイで滑り出した。「微妙なパーパットもあったけど、ノーボギーでプレーできたことは良かった」と高評価を与えられる一日だった。
パーオンは全体3位タイの78%(14/18)を記録したが、今季2勝の“道産子”はさらなる精度を求めている。「アイアンでピンを狙えるような、すじるようなショットを打てれば、もっとスコアを伸ばせると思う。100ヤード以内の距離感もあまり合っていなかったので、修正点かな」。地元北海道での試合は、これが今季最後になる予定。ホステスVをかなえるためにも、さらにスコアを伸ばして好位置をキープしたい。(文・笠井あかり)
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