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チェ・キョンジュが全英シニアOP制覇 「韓国にとって歴史的勝利」と感無量…

全英シニアOPを制したチェ・キョンジュ(撮影:GettyImages)

<全英シニアオープン 最終日◇28日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇7402ヤード・パー72>

チェ・キョンジュ(韓国)が1イーグル・4バーディ・4ボギーの「70」をマーク。トータル10アンダーで、2位のリチャード・グリーン(オーストラリア)を2打差で抑えてメジャー初勝利を飾った。

1打リードの単独首位で迎えた最終日、6番までに3つのボギーと前半は苦しんだ。一時はグリーンに逆転を許したが、流れが変わったのは9番だった。3メートルを沈めてこの日の初バーディを奪うと、パッティングが冴えて10番パー4も5メートルのバーディパットがカップに沈んだ。ここからはチェの独壇場。12番パー5で第3打のアプローチを30センチにつけると、13番パー3もタップインバーディ。15番パー5は10メートルに2オンさせるとイーグルパットもカップに沈めた。

4打の大量リードで最終18番パー4を迎えたチェ。しかし、ティショットが右に曲がりヒヤリとするシーンも。ちなみに同ホールでは1999年、3打リードしていたジャン・バンデベルデ(フランス)がトリプルボギーとしてプレーオフとなり敗北という悲劇が起きている。しかし、幸運なことにチェのティーショットは小川のわずか50センチ手前で止まった。ここからきっちりとフェアウェイにレイアップ、第3打がグリーンを捉えるとようやくほっとした表情をみせた。2パットのボギーでホールアウトすると両手で力強くガッツポーズ。バーディを奪ったグリーンを2打差で振り切り勝利した。

54歳のチェは2021年PGAツアー・チャンピオンズの「ピュアインシュランス・チャンピオンシップ」以来のシニア2勝目。またPGAツアーでは通算8勝、2011年に「ザ・プレーヤーズ選手権」を制したのが一番の大舞台。韓国勢としては2009年に「全米プロゴルフ選手権」を制したY・E・ヤンに先を越され、メジャー勝利はなかった。

「韓国のゴルフファンにとってこの全英は特別、深夜に放映されるからみなテレビ放映に夢中になっていた。この全英で勝てて本当に夢が叶った」。初メジャー制覇に感無量だった。(文・武川玲子=米国在住)

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