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蝉川泰果は得意のドライバー不調でアマ・プロ連覇ならず 次週はZOZOに初出場

蝉川泰果は連覇ならず 次戦はZOZO(撮影:米山聡明)

<日本オープン 最終日◇15日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>

昨年大会をアマチュアで制し、プロ転向して迎えた今年はアマ・プロ連覇がかかっていた蝉川泰果。最終日は3バーディ・6ボギーの「73」と3つ落とし、トータル4オーバー・36位タイで終えた。

「しっかりと伸ばしていかないといけないところで伸ばせなかった。アンラッキーもけっこうあったんですけどしょうがない。実力なのかなと思います」と肩を落とす。ディフェンディングチャンピオンとして迎えた大会については、「まずは予選落ちしなくてよかったとなと思う。それにしてももうちょっとできたよなと。優勝したい気持ちで臨んできて、この結果というのは…あんまりよくないなとは思います」と伏し目がちに話した。

昨年はアマチュアで史上初のツアー2勝を挙げ、10月にプロ転向。今年に入っても勢いを保ったまま、2戦目の4月の「関西オープン」でプロ初優勝を挙げた。しかしその後は、3度2位に入りながら、およそ半年間優勝から遠ざかっている。本人も「最近は毎週、毎週、上達している感覚がない」と、状態はよくない。

不調の要因として考えているのは、蝉川の武器でもある飛んで曲がらないドライバーショット。「今週曲がっているので、ずっとですけど…。ドライバーの精度を上げて、フェアウェイから打つ機会が増えれば、もっとバーディ数も上がるし、ボギーも減らせると思う。ドライバーを磨いて、フェアウェイに絶対行くっていう感覚がつかめるまで練習しようと思います」と、修正に努める考えだ。

次週は日本開催の米国男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」に初めて出場する。「セッティングもコースも初めてなので分からないですけど、優勝を狙える実力じゃないと、この数試合をやってきて思っている。どれだけ自分の力を出せるかにもっと集中して臨めたらと思います」と、やはり昨年のような威勢のいい言葉は出てこない。

そして、ZOZOで楽しみにしていることを聞かれると、「世界のPGAの選手と回ることで入る、新たな刺激を楽しんで受けられるように頑張りたい」と語った。秋のビッグトーナメントに向けて、米ツアーの戦いを、調子を上げるきっかけにしたい。(文・下村耕平)

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