
<FM選手権 最終日◇31日◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6533ヤード・パー72>
13位からスタートした畑岡奈紗が、日本勢トップタイとなるトータル13アンダー・7位でフィニッシュ。4月の「JMイーグルLA選手権」以来、約4カ月半ぶりにトップ10入りを果たした。
最終日は岩井明愛と同組でラウンドし、6バーディ・2ボギーの「68」。前半は2バーディ・1ボギーの1アンダーで回ると、後半では4バーディ(1ボギー)と追い上げを見せた。
4日間で最も自己評価が高い一日。特に「アイアンが良くなった」と手応えを語る。パーオン率は77.8%(14/18)と高水準で、何度もバーディチャンスを演出。「最後に決めればトップ10あるかな、って思いながらやっていた」と話すように、最終18番をバーディで締めくくり、ガッツポーズも飛び出した。
9番では微妙な距離のパーパットを沈めるなど、要所で粘りも見せた。「今週は2、3メートルのパーパットを決めれることが多かった。良かったと思います」とパッティングにも合格点を与えた。
昨年は6度のトップ10入りを果たし、「HSBC女子世界選手権」では3位にも入った。しかし、今季はこれまでトップ10入り3回。最高位も「JMイーグルLA選手権」の6位と、歯がゆい戦いが続いていた。
特に苦戦していたのはパター。昨年から悩まされ「『近くに寄せないと』っていう心理的なところもあった」と振り返る。今大会では「あれだけ入ってくれるなら」と自信を取り戻し、ショットにも余裕が生まれるなど相乗効果につながった。
停滞を打破する一戦となり「やっとって感じですね」と安どの表情を見せる。10月から始まるアジアシリーズまでに、米国では3試合が予定されている。中でも、9月19日開幕の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」は過去2勝を挙げた好相性大会。「まだアメリカで3試合ある。そこで勝てるように頑張りたいです」。悩める26歳が復活ののろしを上げた。
Follow @ssn_supersports