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かつてはギャラリーとして応援 櫻井心那が最終戦で2位発進「このまま終わりたくない」

19歳・櫻井心那が年間5勝目に向けて燃えている(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇23日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

4年前、櫻井心那はロープ外から選手を応援するジュニアゴルファーのひとりだった。いまでも“ファン”を公言する小祝さくらの組について回り、その姿を追っていた。そこから月日が経ち、プロ2年目のシーズンは4勝を飾って、初めて最終戦への出場権を獲得。「わたしもこんな感じだったな、と思いながら(ギャラリーを)見ていました」。応援“する”側から“される”側になって、宮崎カントリークラブに戻ってくることができた。

「40名しか出られない特別な大会。最後だなという気持ちから、すがすがしさもある」という今シーズンを締めくくるメジャー大会。初出場ながら、前半から一気に勢いをつけた。1メートルにつけてバーディを奪った出だしから2連続とすると、さらに3つのバーディを上乗せ。後半には3パットのボギーを2つ叩いたが、13番パー5では2オンに成功して楽々バーディとした。

目標に立てていた「1日3アンダー」を上回る「68」で回り、首位と1打差の2位タイ発進。「前半にすごい波が来て、それに乗れた。ショットも良くてバーディパットも読み切って入れられたので、結果につながったと思う」とうなずく。“気まぐれ”なコーライ芝への対応も、いまのところ問題ないようだ。

とはいえ、グリーン上ではできる限りの最善をつくしている。「難しい、とひと言で言えない」というクセ強な芝に対して、いつもなら“お先”するパットもマークするなど、より「慎重」にすることを心掛けている。初日はパーオン率が18ホール中15回で全体トップタイにつけている分、残り3日間のグリーン上がひとつのポイントになっていきそうだ。

今年だけで4度優勝カップを掲げていても、次の5勝目が待ち遠しい。「富士通レディスで勝ってから優勝していないので、このまま終わりたくないという気持ちはずっとある。いい流れにはなってきているので、このまま終わらないように」。6試合ぶりの勝ち星に向けて、19歳は燃えている。(文・笠井あかり)

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