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石川遼は最大瞬間風速16.5m/sのなか『69』と伸ばして8位浮上「強い風はそんなに嫌ではない」

難しいコンディションに対応した石川遼は8位に浮上した。(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 2日目◇20日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

朝から大きな松の木が揺れるほどの強風が吹くコンディション。米ツアーのトップ選手たちもスコアを崩していくなか、石川遼は4バーディ・3ボギーの「69」にまとめ、トータル3アンダーで8位タイに浮上してきた。

「今日はすごく難しくて長い一日で、精一杯自分のゴルフができたと思います」と振り返った石川。最大瞬間風速16.5m/sの強風で、グリーン上のボールが動いてしまう選手もいたほど。風は一定ではなく時おり突風も吹くため、多くの選手が途中でアドレスを解いて、仕切り直す場面が何度も見られた。

「難しいは難しいですけど、逆に難しく考えすぎずに。無風の時と同じパフォーマンスを出すのは難しいので、自分のコントロールできないところはしょうがないと思って、自分の集中力をしっかり保てればいいな思っていました」

ドライバーやアイアンではミスの度合いが大きくなり、パターでは傾斜に加えて風の方向も考慮しなければならない。そんな風が強い日のゴルフが好きなゴルファーはあまりいない。

しかし石川は「タフでしたけど、風が強いコンディションは自分としてはそんなに嫌ではない」と語る。さらに、「フォローのときはドライバーでボールが曲がりにくい」とプラスにとらえ、「アゲインストはみんな難しいし、横風はどれだけ流されるか計算するだけ」とシンプルに考えている。

昨日の初日にはティショットを左の池に入れてダブルボギーを叩いた505ヤードと距離の長い4番パー4では、「ティショットを修正できた」とフェアウェイをとらえ、残り225ヤードのセカンドショットを3番ユーティリティでグリーンに乗せ、10メートルを沈めてバーディ。しっかりとリベンジした。「パーかボギーでも仕方がないところですが、10メートルが入ってラッキーだなと思いました」と笑顔を見せる。

トップとは4打差で米ツアー初優勝も十分に狙える位置で週末に進む。「まだまだ半分あって、各選手ここからまたスコアも動いていくでしょうし、メンバーも替わっていくと思うので、そのなかで自分のゴルフをしっかりと最後まで貫いていくことができれば、もしかしたらチャンスがあるかもしれないなと思います」と力強い顔でしっかりと話した。(文・下村耕平)

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