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リベンジ果たした滑り出しも「ダメですね(笑)」 渋野日向子は3連続ボギーからカムバック

渋野日向子は苦手コースで最低限の「73」(撮影:ALBA)

<DIOインプラントLAオープン 初日◇30日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

1年前に悔しさを味わった地で、渋野日向子は最低限のプレーを見せた。2バーディ・4ボギーの「73」で、2オーバー・63位タイの初日は「3打はよくなりましたけど…(笑)」。昨年このコースで開催された大会「パロス・ベルデス選手権」の初日は、1バーディ・6ボギーの「76」で131位タイ発進だった。

この日も出だしの10番でいきなりボギー。その後はナイスバンカーセーブもありながらパーを並べ続けたが、17番でおよそ1メートルのパーパットが左を抜けた。さらに18番ではまたしても下り1メートルのパーパットが左を抜け、折り返した1番では3.5メートルのバーディチャンスから3パット。「途中までは耐えていたけど、ポンポンポンと(ボギーが)きて、プチンてなっちゃったりして。ショックを受けながら回っていました」と、3連続ボギーで4オーバーまで落としてしまった。

だが、最後まで集中力を切らさなかった。やや左ドッグでフェアウェイがグリーンまで下っている4番パー4では、ユーティリティでピン右4メートルのショートサイドにつけて「一番タフなところで獲れた」とバーディを奪取。6番は惜しくもチャンスを外してパーとしたが、続く7番パー5では「一番獲りたかったところ」と3打目を1メートルにピタリとつけてバーディを記録した。8番ではナイスアプローチセーブを見せるなど耐えて、2バーディのカムバック。上り調子でホールアウトした。

前半は苦戦していたパッティングだが、後半では「打ち出しを意識」してポアナ芝に対応。ショットは「寒くなったからこそしっかり体を動かそう」と気を付けて、冷え込むなかでもしっかりと振り抜いた。

ズルズルとスコアを落としてしまった昨年の「76」と、中盤からカムバックできた今年の「73」。1年の成長が感じられたかのようにも思えるが、本人としては「ダメですね(笑)。結構メンタルがやられた」。スコアをみても、「もったいないのを結構外しているので…」と悔いが残る。

耐えた初日の滑り出しだけでは、満足することはできない。「アンダーを出さないと予選通過ができない位置にいるので、ショットでいい位置につけてバーディを獲れるように頑張りたいです。攻められるところは攻めてということができたらいいなと思います」。大会の上位フィニッシュで真の“リベンジ”を果たせるように、まずはあすの18ホールに集中する。(文・笠井あかり)

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