アニキの力も借りてPGAツアーメンバーに? フィッツパトリック兄弟が挑むペア戦に思わぬ副産物
<チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ 事前情報◇18日◇TPCルイジアナ(米ルイジアナ州)◇7425ヤード・パー72>
今週の米国男子ツアーはツアー唯一のペア戦が行われる。前年大会を制したパトリック・キャントレー、ザンダー・シャウフェレ(ともに米国)組に加え、マックス・ホーマ、コリン・モリカワ(ともに米国)ペアといったトッププレーヤーがしのぎを削る。
なかでも注目を集めるのがマシューとアレックスのフィッツパトリック兄弟。2022年「全米オープン」覇者で、先週の「RBCヘリテージ」も制したマシューはトッププレーヤーだが、アレックスは昨年6月にプロ転向したばかりの24歳。兄より4歳下で、PGAツアーはこれまで1試合しか出場した経験がない。
そんなアレックスに飛び級のチャンスが!? 今大会はPGAツアーの公式競技。優勝すれば、もちろんツアーメンバーとなることができる。すでにメンバーのマシューに加え、アレックスもメンバーカードを獲得できるというわけだ。
「ボクは飛距離が持ち味だけど、最近は兄も飛ぶようになったから」とアレックスが言えば、「アレックスはアイアン、ショートゲームがうまい。ボクはドライビングとパッティングかな」。一つのボールを交互に打つ方式も2日間あるため、かみ合えばビッグスコアを出せる可能性は十分にあるのが今大会の見どころだ。
そもそも、なぜ二人で出ることになったのか。マシューは10位に入った「マスターズ」から先週の優勝と連戦でつかれもある中での参戦。「兄からメッセージが来て、この日(大会週)空いてる?って。周りとかから弟と出ろよとからかわれていたみたい」と軽いノリで言っていた冗談に兄も乗じて、参戦することになったという。
「ボクたちは正反対の性格」という二人。絶好調のアニキの力と新鋭のフレッシュなゴルフで、異例の兄弟同時のツアーメンバー入りを目指す。
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